残る雪にメイディーナ
多摩動物公園で暮らすタスマニアデビル、メイディーナ
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大雪降ってまだ、全部は溶け切らない
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庭に出てきて眺めてみれば、そこかしこ
固くなった雪、冷たい氷
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朝、メイディーナはダーウェントとお部屋で眠る
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この日、テイマーだけが別のお部屋に別の庭
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陽の当たる場所、探して一人うとうとうとうと
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庭に残る雪は少しづつ少しづつ
少しづつ溶けてだんだん小さくなって、季節、春に向かって少しづつ
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メイディーナ、一人出てきた庭でしばらく散歩
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日陰、ひんやり寒いけど
日向はほんのりぽかぽかしてる
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日陰を通る
ひんやりひんやり
日向に入ればぽかぽかぽかぽか
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夏の散歩
どこにいても暑すぎたあのときに比べれば、きっと今は過ごしやすい
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陽は日時計
動く影、変わる日向
合わせて動いて眠るテイマー
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天気はとてもいいからさ、お昼寝少し飽きたなら
夢、一度終わりを迎えたら、お散歩すればいいのにとメイディーナはふと思う
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一人で駆けるより、誰かと一緒に駆けたほうが楽しい
今までそれがマルジューナだったメイディーナ
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退屈退屈
ちょっと退屈
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退屈退屈
一人は退屈
ダーウェントも起きてこない
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大雪降ってまだ、全部は溶け切らない
庭に出てきて眺めてみれば、そこかしこ
固くなった雪、冷たい氷
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テイマー一人、今日は一人
毎日毎日ちょっと違うこと
タスマニアデビルデビルにとって大切なこと
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メイディーナの声、聞こえるか
テイマーの声、聞こえたか
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いるよ、壁の向こう側
いるよ、壁のこちら側
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タスマニアデビルはどこかにいるよ
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今日は誰とも遊ばない日
今日はみんなのんびりする日
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冬も色々
季節色々、毎日色々
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同じ日きっと一つもない
だから大切、一日一日
無駄な日無いよ、一日一日
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空、見上げて歩いてみれば
鳥が遠くを飛んでいった
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雪はだいぶ溶けて歩きやすい、駆けやすい
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春を探して、考えれば楽しくて
一人もいいなと感じてまた春、探して回る
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すると時間は短くて、すると時間は早足
時間速く駆けてそっといつか追い抜かれ
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日は暮れだして風、空気冷たく身体を冷やしだす
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夢を見るための準備
少しは出来ているのかどうか
これから加えてもう少し
準備を重ねて夜、待っていようか
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もしもこんな時、マルジューナが傍にいてくれたなら
もしもこんな時、マルジューナの笑顔が隣にあったなら
どんな話をしたんだろう
二人一緒の夢見るように、二人一緒に準備を続けていたんだろう
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雪が少し残る庭での話
全部溶けきるまでは時間がかかる
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手のひらに雪の冷たさ、氷の冷たさ感じたら
一度戻って温める
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陽はもう随分伸びた
春になるのもあと少し
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少し苦手な雪だけど、無くなってしまえば次に降るのはずっと先
もしかすれば一年近くかかるかも
もっともっとかかるかも
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そう考えればやっぱり大切
だからちょっと雪の側
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“取っ手の舞台”にまだまだ残る
白い白い雪の側
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ひんやりひんやり
残った雪は変にひんやり
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夕暮れ、ただそれだけで
動物園はひんやりひんやり、まだ冬の風
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冬の星座、まだまだ夜空に広がり包む
動物達に透明な世界を見せて微笑む
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残る雪には触らない
残る雪の上は歩かない
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自然に溶けていくからね
季節はそのうちそっと変わっていくからね
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ダーウェント、今日はずっと眠ってる
温かい部屋、気持ちが良くて眠ってる
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ちょっともったいないよと、メイディーナは時々教え、起こすよう
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雪が溶けて春を迎えて
またそのときに、またそのときまでに探して回る
春の気配を探して回る
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マルジューナと過ごした日々を思い出して、今の風景に上手く重ねて思い出全部忘れない
この雪見たらマルジューナはなんて言う
この雪見たらきっと笑顔でささやく
「冷たいね」
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明日はもっと溶けるだろう
庭に残る雪は少しづつ少しづつ
少しづつ溶けてだんだん小さくなって、季節、春に向かって少しづつ
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テイマー、隣
壁の向こう
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気持ち、ちょっと温かく
寒さを少し忘れてちょっと温かく
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雪が残る庭のこと
春へと向かう季節、毎日、空のこと
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お部屋に戻って二人で眠るよ
マルジューナと眠っていたように、一緒に眠っていたように
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夕暮れ、ただそれだけで
動物園はひんやりひんやり、まだ冬の風
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# by bon_soir | 2018-02-10 14:24 | 多摩動物公園 | Comments(0)
雨で全部が消えぬよう
─────この季節には珍しくたくさんの雨が僕らの庭へと降ってきたんだ
そう、冷たい冷たい冬の雨だ
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フク、マル、そしてユキ
みんなあんなに濡れても外に出ている

僕にも経験がある
冬に慣れると今度は春が待ち遠しい─────探したくなるんだよ、春の気配をね
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コウはきっと雨が嫌いなんだろう
それでもいい、したいようにすればいい
それがいい
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雨粒、色々なところに当たり、落ちて
それは色々な雨の音に変わって続く
強く、弱く
途切れないでただ続く
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見上げてまわる
雨雲に隙間、どこにも無いよ
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この雨、きっとまだまだ続くんだ
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僕は毎日確かめる
晴れた日はもちろん、こんな冷たく寒い雨の日でもね
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雨でガラスは薄ぼんやり
目に雨粒落ちてしまえば、何もかもが霞んで消えて無くなりそう
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でも大丈夫
一番見たいものは目を閉じたって見えるんだ
一番感じたいこと、それはずっとそこに─────消えずにほっと温かい
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そう、全てがはっきり色になり、音に声に存在に
どんなことでも心の奥底、頭の中へと自然に入って残ってく
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ワンダーさんのあの笑顔、ワンダーさんのかわいい声、立てた音
目を閉じていても、余計な音が大きく鳴り響いていたとしても、僕には全部わかるんだ
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わかるかい
みんなそれがわかるかい
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─────これが色褪せない思い出さ
大切な、大切な
僕とワンダーさんの大切な、色褪せない思い出さ
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それは長い長い物語のページをそっとめくるよう
目を通して読み上げて、そっと微笑み涙を静かにこぼすよう─────
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雨に流されてしまわぬように、風に飛ばされてしまわぬように
陽射しで褪せてしまわぬように
僕は毎日確かめる
晴れた日はもちろん、こんな冷たく寒い雨の日でもね
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もちろん消えるわけがない
でもね、大丈夫だってわかっていても確かめておきたくなるんだよ
僕は慎重、少し臆病
そして寂しがり

歳をとったからなのかもしれないね
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この雨、そのうち上がるだろう
雪が降る日も来るだろう
星が出て、月は明るく輝いて
東の空から明るくなれば、また朝日が登って来るだろう
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想い、思い出消えぬよう
雨に流されてしまわぬように、風に飛ばされてしまわぬように
陽射しで褪せてしまわぬように
僕は毎日確かめる
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想いを伝える相手が大切なこと、想いを伝える時間が何より大切なこと
僕は知っているからね
きっとみんなにだって伝わっていくことだろう
ワンダーさんの優しい笑顔、見つめて感じて知っている、大きな愛情知っている
そんなみんなのことだから
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─────この季節には珍しくたくさんの雨が僕らの庭へと降ってきたんだ
そう、冷たい冷たい冬の雨だ
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雨粒、色々なところに当たり、落ちて
それは色々な雨の音に変わって続く
強く、弱く
途切れないでただ続く
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雨に流されてしまわぬように、風に飛ばされてしまわぬように
陽射しで褪せてしまわぬように
僕は毎日確かめる
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それは長い長い物語のページをそっとめくるよう
目を通して読み上げて、そっと微笑み涙を静かにこぼすよう─────
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色褪せない思い出が、もっと色鮮やかに僕の頭に心のなかに
僕が次の季節へまたゆっくりと進むよう─────
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─────僕は毎日確かめる
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いつまでもみんなと一緒に、ね
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# by bon_soir | 2018-02-09 14:48 | 五月山動物園 | Comments(4)
ジャンブイ、二度目の雪
一度目の雪
積もりなかなか全部は溶け切らず
二度目の雪
その上重ねてまた積もる
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ズーラシアで暮らすホッキョクグマ、ジャンブイ
そんな日のこと、そんな日の顔
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たまにしか降らない雪だから
心が躍る
また降るよ、と誰かに聞いて
また降りそうだ、と感じ始めて
心、またゆっくりと踊りだす
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一度目の雪
アラースの谷にはまだまだ残り、庭の雪はあと少し
あと少しで全部溶けて無くなりそう
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ジャンブイ聞いた
ジャンブイ感じ始めてた
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そのうちすぐに雨が振り
夜が来ればその雨そっと雪に変わる
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もらったリンゴ、食べてない
理由は誰にもわからない
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不機嫌ってことじゃない
頭の中に雪のこと
今夜から降る二度目の雪が楽しみで
ご機嫌の合図、ただただずっと繰り返す
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ご機嫌ご機嫌
ご機嫌ジャンブイ
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冷たい空気に冷たい風
ホッキョクグマには優しいきおん
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ご機嫌ご機嫌
ご機嫌ジャンブイ
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あくる日、動物園はまた銀世界
朝はまだ雪降り続き、そっとそっと上に上にと積もるよう
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アラースの谷、雪は重なりまた深く
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ホッキョクグマの庭にも優しく積もる二度目の雪
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ジャンブイ、リンゴを咥えて出てきたよ
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まだ、まだ小粒になっても雪は舞い
二度目の雪は本当に降ったと、心はきちんと踊りだす
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「ツヨシ、言っていたとおりだろ─────」
昨夜、ツヨシに言ったことふと思い出して少し得意げ
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「二度目の雪さ。二人で一緒に眺めたかったね─────そうだろ、ツヨシ」
ぱらぱらぱらりと降る雪眺めて、ジャンブイそっとつぶやいた
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「雪はいつまで、いつまでこうして降るんだろう」
空を見上げて雪、顔に当たる
そんなジャンブイ
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ホッキョクグマ、ホッキョクグマらしく
ジャンブイ、こうしてジャンブイらしく
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二度目の雪が残る中、二度目の雪が積もる中
ゆっくりゆっくり始まる始めるジャンブイの動物時間
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誰にも急かされないで、始めて過ごす
ホッキョクグマの動物時間
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プールの底にお魚おやつが沈んでる
ジャンブイきっと知っている
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今は何より雪がいい
こうしてこうして雪がいい
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ごろごろごろごろ
はるか昔の子供の記憶─────
お母さんと一緒に走り出した、あの雪景色の小さな記憶
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思い出すね
思い出したね
あの頃と同じよう、優しさに僕ら─────
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包まれていくんだね
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雪はどれだけ積もったろう
雪はどこまで積もったろう
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ジャンブイ思い出したのはプールの底のお魚と、端に置かれた人参いくつか
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雪積もるお庭で食べる朝のおやつ
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ゆっくり沈んで、何度も何度も
浮かんで食べるお魚いくつあるのかな
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二度目の雪
嬉しいけれど、はしゃがない
そんな二度目の優しい雪
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ツヨシと一緒に眺めたいね、ツヨシと一緒に食べたいね
ジャンブイ知っているんでしょう、ツヨシが今どんなふうに過ごしているか
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ジャンブイ知っているんでしょう
この雪、いつまで降るのかを
そろそろ止んでしまうかを
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人参なんて食べるんだ
人参なんて今までずっと食べていたんだね
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─────そんなことも知らなかったのかい?
きっとジャンブイそうささやいて
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そしてジャンブイ
残りを食べた
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登ってごろごろ
またごろごろ
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ごろごろごろごろ
ごろごろごろごろ
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戻ってきたよ
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「チロちゃん、見えているかい。今年も雪が降ったんだ」
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「バリーバさん、そちらはどうだい。こっちは雪が積もったんだ」
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「二度目のね、今朝は二度目の雪が積もったんだ」
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「ツヨシはまだ部屋、まだお部屋で静かに過ごしてる」
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「冷たい雪で温かく、こうして僕は包まれる」
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「毎日毎日楽しい日々の、優しい優しいことなのさ」
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映った雪が氷山で
そこを歩けば北極圏
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今日は二度目のピクニック
雪のお庭、そっとそっと過ごしてる
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鼻が雪に触れたらさ
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先にちょこっと乗っかった
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そんな今年の思い出さ
そんな二度目の雪の思い出さ
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雪は雨に変わってしまった
きっと雨が雪を溶かす、溶かしてく
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楽しい時間、わくわくしていた時間はすぐにそのうち終わってく
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二度目の雪はきっとすぐに無くなって、三度目の雪はあるのか無いのか
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アオサギ、様子を見に来たよ
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「降りておいでよ」
話はさっぱり通じない
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「ツヨシ、雪が溶けてくよ。溶けて春を呼び込むよ─────」
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一度目、雪は少し残って
二度目、雪は覆って一緒に溶けていく
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「ツヨシ、雪が溶けてくよ。溶けて春を呼び込むよ─────」
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「ツヨシ、雪が溶けてくよ。春はすぐにやってくるよ─────」
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「花は雪のように空から降ってくるわけじゃない。地面から、枝の先にそっと咲いてくるんだよ」
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「春はそのうち、そのうちやってくるんだよ」
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「─────今度はどんな春になるんだろうね」
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# by bon_soir | 2018-02-08 12:01 | ズーラシア | Comments(2)
冬の雨と願い事
─────毎日毎日晴れていたからさ、こうして雨が降ると空が重く感じてさ
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動物園にはお客さんもほとんどいなくてさ、雨の音だけ小さく大きく聞こえているよ
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「─────マル」
僕は隣を覗いて呼んだんだ
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僕の小さな声は雨の音にかき消されたのか、どうやらマルには届いていない
すぐ傍、隣にいるのにね
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場所をちょっと変えてもう一度
僕はもう一度、今度は少し大きな声で呼んだんだ
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「おはよう、マル─────」
って、こんな調子でね
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雨、止みそうにはなくってさ
こんなに暗い朝も久しぶり
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ヒツジ達も軒先から先、出ることをためらっているようで
眺めていたら冬の雨の冷たさが、やけに変に身にしみた
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雨の中を散歩する
それもたまにはいいねだなんて思っていたけれど
マルが風邪をひかないか、僕は急に結構心配になってきたりしてさ
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寂しいって感じていた雲一つない青空が、やけに優しく思えてきたのもついさっきのこと─────
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そう、きっと今日は一日雨だ
冷たい雨、冬の雨
雨音、小さく、時には強く続いてく
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「早く春にならないかな─────」
ふと僕は呟いた
この冬、初めて言葉にした瞬間
そう、この雨が冷たいからって弱音じゃない
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─────マルに桜のお花を見せてあげたい
そんな願い
僕の願い、願い事なのさ
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弱音じゃない
そう、弱音じゃない─────
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─────雨が強い時間が続く
マルはお部屋に入ってみたり、また出てきてみたり
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マルはきっと何かを探しているんだね
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わかっているよ、気がついた
僕の願いはそれのこと
お引っ越しのタイミング
秋から冬へ、そこでまた秋から冬へ
待っていた春、一回飛び越してしまったわけだから
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大切な春、一回飛び越してしまったわけだから
マルは春を誰より待っているんだね
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春の気配を探しているんだね
毎日一生懸命に、探していたんだね
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まだまだ冬は続くんだ
今日は雨、今度はいつか雪になるかもしれないね
神様いたずらしているわけじゃない
意地悪、ただの暇つぶし
神様そんなことをしているわけじゃない
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どんなことでもこれが自然、それが自然に訪れる
この雨、止むよ
そっと止むよ
急に晴れるか、ゆっくりとした曇り空から始まるか
時間はそっと過ぎていく
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寒い日続いて、僕らはそれを乗り越えて
木は芽吹いて地面に草が伸びて緑が増えてくる
─────お花がさ、一つ一つ咲きだして
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春がやって来るんだよ
そっと近づき僕らを包んでいくんだよ
春はここへやって来るんだよ
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僕ら、桜を見に行こう
桜を見上げて歩いてまわろう
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─────日本の春が僕らの春さ
これからずっと、ずっとずっと訪れ眺めて笑うんだ
僕ら、幸せ話して笑うんだ
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雨はまだまだずっと降り続く
そんな気配の五月山動物園
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静かに流れる動物時間
この日は普段よりももっともっと静かに静かに
聞こえてくるのは雨音ばかり
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マルはずっと探し物
夢の中で聞いて、ずっとずっと楽しみにし始めた春
その気配を感じたくて見つけたくて、雨の中でもせっせっせっせと探し物
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切り株登れば少しだけ遠くまでを見渡せて
少し離れたところにあるかもしれないってちょっと期待を膨らませ
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まだ見えない、見つけることができなかったと
ちょっとがっかり、明日に期待
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ワインの姿を見つけて一度
「こんにちは」
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フクの眺める厚い雲
雨はずっと降り続き、ウォンバット達をしっとり濡らす
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「マル、マル─────」
何度も何度も呼び止め微笑み、目があったときにかける言葉
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今日の言葉はどんな言葉
気持ちを伝えて優しく包む
今日の言葉はどんな言葉、そのとき見せる顔はどんな顔
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この雨いつまで、冬いつ頃まで
春、今はどこまで近くにいるのかな
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フクの顔は泥んこで
雨が洗い流してくれるまで
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少しだけ小ぶりになってきたのは夕方のこと
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─────油断をしていた僕
隣で聞こえる大勢の声に僕は驚き立ち上がる
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マルは平気そうにしているけれど、僕はなんだか気が気じゃない
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「わかっているよ、よくあることさ─────」
時々やってくる飼育係さん以外の知らない人
─────いつだっていつだって、これまでずっと大丈夫
わかっているけど気になって気になってしかたがない
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飼育係さんも一緒にいるから大丈夫だってわかってる
でもこの気持ち

これが“心配”っていうものさ─────
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マルは凄いね
マルは穏やか
マルは僕の大切な─────
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ワインさん、春はいつ頃来るんだろうね
雨が上がって少しずつ
少しずつ少しずつ、近づいて来ているのはわかるんだ
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マルに、もちろんユキ達にもさ
桜、見せてあげたいって思うんだ
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─────春はいつ頃、いつ頃やってくるんだろうね
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─────その夜、僕は夢の中でマルの手に触れたんだ
そしたら月明かりに照らされた桜の木がさ、ふわぁ~って満開になっていったんだ
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マルも同じ夢を見ていたらいいのにねって、思ったけれど─────
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それももったいないかなって、僕はすぐにおもったのさ─────
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「春よ、来い」


目が覚めて僕は誰にも聞こえない小さな声でつぶやいた
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# by bon_soir | 2018-02-07 18:34 | 五月山動物園 | Comments(4)