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僕を触る手、優しい手


 
 
 
 
────僕を触る手、優しい手 

いつでも、誰も
優しくとても温かく
ぽかぽか冬の陽射しより

それは春風、それは秋風
そよぐ風よりもっと、僕にはもっと心地いい
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────僕は思い出したんだ

ここに来る前、あの日のことを
ここまで僕を連れてきてくれた、きっと今は遥かに遠いあの人を
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みんな同じ手、優しい手
僕を触る手、優しい手
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みんな同じ、嬉しいね

みんな同じ、嬉しいね

きっと、ずっと、これからも

そういうことさ────

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朝から晴れて、その青空に雲がない
風穏やかにユーカリの葉を揺らし、揺れてぼんやりその隙間
なんだか大勢、見上げる人さ
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僕のことが見えるかい、どこにいるのかわかるかい
僕はここだよ、もっともっとずっと上
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────空とユーカリ、溶け込みそうな僕のことが見えるかい
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そうだね、雲でも呼んでみようか
せっかくの秋の青空
雲があれば空はもっと高く見えるはずだから

もっと青く見えるはずだから
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僕はここだよ、ここにいるよ
ユーカリ、木の上、僕コアラ

僕はコアラ、今はここで揺れている
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また咲き出したブラシの木の花が揺れている
風が少し強く吹き出した

そうさ、空を見上げてみなよ
その風、雲を連れてきた
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秋の空にはあんな感じの雲がいい
高く高く身軽そうに流れてく、そんな感じの雲がいい

どんなに高く登っても、手が届きそうにない場所で
僕を見下ろす雲がいい
ただ広がるだけの青空じゃ、なぜか寂しい気持ちになるものだから

わかるだろ────
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コアラが登る木、変えるとき
跳ぶか、降りて歩いていくか
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ユーカリの木に爪の跡
コアラが登っている木の目印さ
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降りて見上げる空はより高く、この森の木が高いことがわかるよう
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ずっと前からユーカリの木は風吹かれ、登るコアラと一緒のリズムにそっと揺れ
ゆっくり一日、ゆっくりゆっくり一日一日と
ここで暮らすコアラ達の歴史をそっと積み重ね
色褪せることない日々の思い出、眺めている人の心に残してまた揺れる
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木々の間をアークは歩く、ときおり走る
ユーカリの木からまたユーカリの木へ

ユーカリの木からまた次は
どの木、どこの木、コアラはどこまで登っていくのかな
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木の影がすうっと伸びる地面にコアラ
早足、目指す次の木季節ごと
お天気色々その日ごと
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どこかにアーク

アークの森のどこかに一人

コアラのアーク
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────僕を触る手、優しい手 

いつでも、誰も
優しくとても温かく
ぽかぽか冬の陽射しより

それは春風、それは秋風
そよぐ風よりもっと、僕にはもっと心地いい
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────僕は思い出したんだ

ここに来る前、あの日のことを
ここまで僕を連れてきてくれた、きっと今は遥かに遠いあの人を
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みんな同じ手、優しい手
僕を触る手、優しい手
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みんな同じ、嬉しいね

みんな同じ、嬉しいね

きっと、ずっと、これからも
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────今度は僕が触ろうか

同じ様にそっと優しく
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────今度は僕が触ろうか

どうしてだろう
僕はそんなことを呟いた
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────今度は僕が触ろうか

僕を触る手、優しい手
同じ様に僕もあの人、あの人達を
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────今度は僕が触ろうか

今どうしてこんなことを思うんだろう
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流れる雲が一度途切れたせいか

それだけだったらいいのにね────

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足元たんぽぽ、僕の好き
他にもたくさんの好きなもの
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好きなもののことだけ話せばいいように
好きなもののことだけ言葉に残せばいいように

こんな気持もあなたにならわかるだろ

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僕を触る手、優しい手

その手に僕は感じたことさ
その手が僕に教えてくれたことなのさ────
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登りたい木を見つけて登る
決まっていたり、途中で決めたり

ときにはそう、なんとなく
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僕はコアラ
どんなに太い木、高い木だって大丈夫
登りたい木にまた登っていくよ
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空にはまた秋の雲
静かににぎやか、好きな空
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もっと空に近づくか、それとも登らず見上げてさ
大きさ、広さ、高さをここから感じるか

どうしようかと悩む僕さ
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「────もう少し登ってきなよ」

僕はそんな声を聞く
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傍で眺めるお客さんたちの声じゃない

────この声きっと木の声だ
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迷ったときには木に登る

いままでずっとそうしてきたように
雨の日だって、風の日だって
どんな日にだって、ずっとそうしてきたように
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登って休もう
忘れてた、今日の風は気持ちがいい

晴れた日、僕とユーカリの木を揺らす
そんな秋の風は大好きさ
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やっぱり外が、この森のことが好きなのさ

ユーカリの木のこと、高く登ること

大好きなのさ────
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思えば高く、僕は動物園の誰より高く
遠く景色、広がるここ、動物園
きっと誰より色々眺めてる

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ただし鳥達にはかなわない
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────そうだ、あのビルにもかなわない
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あの鳥、僕は背中に乗って僕は高く遠く────
なんて、ね

でも僕はなぜか急に、そんなこと
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普段よりも大勢のお客さん
少し下に降りれば聞こえてくるのはみんなの声さ
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時間が経ってもあいかわらず空は秋晴れ
僕の大好き、秋の雲
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優しい秋風、吹かれて僕は
うとうと少し

うとうとうとうと
短い夢の中へと一人
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知ってるかい?
動物達と過ごしたいなら、動物達と同じ時間の中へと入ってみるのが一番いい
休んでいるなら一緒に休む、目を覚ましたのならそこからそっとみんなを眺め
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のんびりのんびり、一日を
そう、先へ先へと進む必要無いんだよ
時間が足らなければまたここへ来たらいい
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のんびりのんびり
ただのんびりと静かにと
それが大切、動物時間
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時間なんか忘れてしまって大丈夫
閉園時間はいつもの音楽が教えてくれる
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「────帰ろっか」

僕はその声が聞こえてきたら部屋に戻る
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そう、僕を触るその手と一緒

優しい声さ────
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────僕を触る手、優しい手 

いつでも、誰も
優しくとても温かく
ぽかぽか冬の陽射しより

それは春風、それは秋風
そよぐ風よりもっと、僕にはもっと心地いい
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────僕は思い出したんだ

ここに来る前、あの日のことを
ここまで僕を連れてきてくれた、きっと今は遥かに遠いあの人を
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みんな同じ手、優しい手
僕を触る手、優しい手
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みんな同じ、嬉しいね

みんな同じ、嬉しいね

きっと、ずっと、これからも
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どうしてだろう
今日の僕はそればかり

頭の中にそればかり
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苦手な夏、暑い夏
その夏終わって、これからきっと涼しくて
いつもの庭はより楽しい
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風は秋風
吹けば耳の毛、風下向かいそよぐよう
風の音に混じりだすのは秋の虫
セミとは違いそっと聞こえて、いつのまにかまた静か
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せっかく夏を越えたのに
これからみんな毎日が過ごしやすくてきっと、動物園はにぎやかに

────そうさ、そう、それなのに
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今日はもうお客さんたちでいっぱいなのに────
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なぜかそのみんなの声が聞こえてこない

おかしいな
僕を見上げて、僕を見つけてさ
あんなに優しい笑顔が並んでいるっていうのに

おかしいな
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僕は一度夢の中
夢を見るための準備はもうできている

夢の中なら僕らは自由
長く眠って、その分長い夢を見る
コアラはみんな知ってることさ

夢の中なら僕らは自由────みんなの傍に行ってみよう
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しばらく眠って夢の中

長い夢にはどこからそっと滲んで色づく、滲んで聞こえる音に声
晴れた日、夕暮れ、薄めのオレンジ

夢の僕をまた引っ張るように夢の外
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まだ眠い僕なのに

まだもう少し眠っていたい僕なのに
今の夢はどうやら最初の何分か

後で続きを見れるかな
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夢から覚めてもまだ辺りはどうも静かなままで
風の音さえ聞こえてこない

ユーカリの木の枝、夕方の風に揺れ
葉っぱの声まで聞こえてきているはずなのに

誰の声も聞こえてこない
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まるで僕はここにいなくって
僕はどこか遠くから、僕のことを覗いているよう

もしくは心の中を覗いてる
どうしてだろうか音が無い、そんな少しさみしい思い出一人、どこかで僕が覗いてる
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こんなとき
どうにもならないこんなとき

「帰ろっか」

僕を迎えに来てはくれないか
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「帰ろっか」

その声いつも優しく僕を安心させる

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「帰ろっか」

その声、僕は聞いたなら
優しく撫でてもらえたら

世界はもっと色づいて、もっと色々聞こえてくるはず

────はずなんだ
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僕を迎えに来てはくれないか

優しい声で僕を呼び、あなたも僕と同じユーカリ、木の上さ
僕を触る手、優しい手
あなたは僕をそっと撫で、そっと微笑みまた言うよ
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「帰ろっか」


「帰ろっか」

そう、あなたはいつもそう話すんだ


「帰ろっか」
って少し笑って、ね
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薄いオレンジ、夕暮れに
僕はまた短く浅く居眠りばかり

いつの間にかに青みがかったユーカリ、葉っぱ
そう、日が沈みだしたら今度、動物園は夜へと向かう

閉園時間が近いのさ
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明日はまた晴れるかな
今日と同じ様にまた、僕は静かな動物園、静かな庭にユーカリの森

僕は静かに揺れるかな

それとも僕はここにいるのかな

いることが出来るかな────
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知っていたんだ
僕だって馬鹿じゃない

部屋の中にある箱さ
あの箱、僕は覚えてる

そう、僕は箱を知っている

僕は未来の僕をそう────夢に見たんだ
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声が聞こえて、美味しそうなユーカリの匂いが僕の鼻をくすぐる、くすぐっている

そう、この人達の声はきっと特別
どんな時でも優しく優しく僕の耳
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僕の未来の夢を見て、僕の心はきっと半分どこか
きっとそれでできたのは、音も声も聞こえてこない静かで寂しい動物園

そんな僕をいつもの声がそっと呼ぶ
優しい笑顔が僕を見上げて、僕はユーカリ食べながら、同じ笑顔で見下ろすよ
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今日は僕から言うのさ

────帰ろっか


なんだか少し疲れたよ
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「帰ろっか」

いつものように優しい声だ

────帰ろう
後は部屋で話をしよう

僕は頷き、また言うよ

「帰ろっか」
 

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────僕を触る手、優しい手 

いつでも、誰も
優しくとても温かく
ぽかぽか冬の陽射しより

それは春風、それは秋風
そよぐ風よりもっと、僕にはもっと心地いい
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────僕は思い出したんだ

ここに来る前、あの日のことを
ここまで僕を連れてきてくれた、きっと今は遥かに遠いあの人を
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みんな同じ手、優しい手
僕を触る手、優しい手
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みんな同じ、嬉しいね

みんな同じ、嬉しいね

きっと、ずっと、これからも

次に僕を触る人も、きっとさ────

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そうだ、一つのお願い、お願い一つ
今一つだけ聞いてくれないか
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明日、明後日、その先ずっと
僕がどこにいても、どこに行ってもまたこうしてさ

────またこうして迎えに来てはくれないか
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どこででも、どこにいてもだ
きっとだよ

それは僕が登った高い木の上、高い高いユーカリ、木の上
それはもちろん大きなユーカリ、細くて長い枝の先
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そしてどこか、どこか遠く
遥か遠く、広く青い空と海の向こう側

さっき見たあの大きな鳥の背中に乗って行くような
まだ誰も見たことが無い場所に
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「あの森に帰りたい」

僕の言葉が聞こえたならばまた────
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────またこうして迎えに来てはくれないか
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「帰ろっか」

そう、いつもどおりのその声で、いつもどおりの笑顔でさ
僕を優しく触ってさ

「帰ろっか」
ってさ
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そうだな、帰るんだったら今日のように晴れた日がいいか
きっとあなたの笑顔がよく見える
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そうだよ、やっぱりあなたは笑顔がいい
もしも迎えに来てくれるなら、笑顔で迎えに来てほしい
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今日のような涙はあなたに似合わない
今までずっと、ずっと笑顔で迎えに来てくれていたからね

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どこででも、どこにいてもだ
きっとだよ

また迎えに来てはくれないか
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「帰ろっか」

そう、いつもどおりのその声で、いつもどおりの笑顔でさ
僕を優しく触ってさ

「帰ろっか」
ってさ
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その時きっと、僕は大きく頷くよ
あなたの笑顔を見て僕は、きっと涙をこぼして頷くよ
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「そうだね、一緒に帰ろっか」

ってね
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帰りがけの背中越し、今日はずっと聞こえなかった声が聞こえてきた

「アーク父ちゃん、またね」

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いつも一緒に時間を過ごしたあの人の声

会いに来てくれた大勢のお客さんのたくさんの声だ────

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────そうだ、今度はみんなで迎えに来てはくれないかい


みんな一緒に森へ帰ればきっと、何よりきっと楽しいよ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Commented at 2019-10-09 18:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by こまち at 2019-10-09 22:02 x
たくさんの写真 優しい言葉たち。 アーク父ちゃんの想い。
こちらのブログで教えてもらったアークくん。
なんて素敵なお顔 なんて高く登るんだろうかと感心してました。木の上で何を考えているのかなと。

飼育員さんがお迎えに行く様子(写真で見せていただいた)にいつもあたたかな 信頼とやさしさを感じていました。
ずっとずっとこうしていられると疑ってませんでした。

突然の出発にただただ驚くばかり。

アークくんにとって、イギリス行きが良かった!と言わせてくれる旅立ちでありますように。
旅の安全 無事の到着を祈るばかりです。

写真とSNSの情報だけでファンのわたしでこれですもん 実際のアークくんに会いに行かれた方々の想いは 表現できるもんじゃない。。。。 寂しくなるね。

素敵な写真 メッセージ ありがとうございました。 アークくんの素晴らしさを教えてくれてありがとう!


Commented by bon_soir at 2019-10-11 14:03
鍵コメ様、コメントありがとうございます
本当に突然で寂しく悲しいお知らせでした。今までも少し不安で、でも支えてくれる皆様の姿と一緒にずっといてくれると信じてて。
あのすばらしいユーカリの小さな森は残らないと思います。向こうで少しでも長く生きてくれてほしいと願うばかりです。
短い間ですがアークは本当に可愛らしく、色々なことを感じさせてくれました。
Commented by bon_soir at 2019-10-11 14:09
こまちさん、コメントありがとうございます。
のんびりと動物を眺めることが出来る方ならきっと大好きになれる場所でしたし、アーク自身の健気な不思議な可愛らしさとコアラに対する興味深さ。
時間を本当の意味で忘れる場所でした。
自然らしい姿、人が寄り添う動物園らしい姿。全部が詰まっていたと思います。
最後まで見ていられないのは本当に残念です。
少しでも長く生きてほしい、幸せを感じてほしいと、今はもうただそれだけですね。
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by bon_soir | 2019-10-09 07:22 | 天王寺動物園 | Comments(4)