多摩動物公園で暮らすタスマニアデビル達
ダーウェントは朝から眠る、奥で休む
休むしかない、それしかない
準備した夢どんな夢
きっと冷たい場所探し
蒸した日にはなんだか気持ちがいい場所探し
まだ梅雨の最中の暑さは蒸した暑さ、嫌な暑さ
二人は朝から眠る、どこかで休む
見れば変な物を食べだして
そして二人は目を覚ます
やっぱり水に浸かりたい
夕方近づきどんどん暗く
雨降り出しそう、その感じはだいたい当たる
雨はぽつぽつ降り出して
きっと止まない、雲の切れ目もない
蒸した空気、風もなく
ただぽつぽつと、ぽつぽつぽつぽつ
ただぽつぽつと
ダーウェントも起きている
景色と地面に生える草
その移り変わりを感じやすく、見えやすく
風の香り、嗅ぎやすく
風の色さえ見つけやすく
起きて雨降り、今日の残りはどれくらい
そして一緒にダーウェント
気持ちがいいのは水の中
雨降り蒸して、香りは強く
明日も降るかと、閉園時間をそっと待つ
どれだけ眠って休むかな
離れて暮らしてもうどれくらい、季節をいくつ越えたのか
蒸した日、暑い日
どうもやっぱり慣れなくて
身体を濡らして探して歩く
その大切なものはどんなもの
今夜もきっと星空見えるわけもなく
つまらない夜になる
────夢に託すあの風景
セミのうるささ、苦手な暑さ
たとえ星空広がり見えても、暑くて辛い日々が来る
それは少し良くない思い
夏を越えなければ素敵な秋は来ないから
色づく秋は夏を越えなければいけないくて
早回しなんてもったいなくて
時間が一番大切なことだと去りゆく誰かに教わって
区切り重ねて、それを色褪せない思い出にと留めるよう
秋が来ればすぐに冬
冬、またあの春へ
暑い暑い夏になる
どうにかならないものなのかって、暑さに少しうんざりするあの日が来るよ
なんだよ、もう閉園時間だっていうのに眠っているのか どうりでお返事がないわけだ
わかっているだろダーウェント
夏が来るよ
あのうんざりするような暑い夏が、ね
そのうちまた眺めよう