茶臼山動物園で暮らすポニー、ツッキー
山の動物園にも桜の季節
次の4年、その次4年
まだまだずっと、ずっとこれからも
飼育係さんはいつでも優しい
おでこだってかわいくて
きゅっきゅっきゅ
今はたくさん陽射しの中で
ときどき優しく、時々しつこく
怒られた
当たってはいないけど
飼育係さんがそんなツッキー呼んでいる
その前しばらく雨の季節
長めの冬からこの先巡る、巡るめく
影の感じは夏がすぐそこと教えるよう
葉が繁りだして大きな木陰
ごろんとツッキー
やっぱりこれって気持ちがいい
飼育係さんを背中に乗せてどこまでも
夢の中でどこまでも駆けてみんなで笑っていられたら
────どんなにいいのに
ツッキーを眺めていれば、サクラもこっちを眺めてる
やっぱり楽しい桜の季節
静かにうとうと
短い短い、でも楽しい
そんな夢の、夢の中
見えるおでこに春風そっと
────こんにちは
桜の声が短い短い夢の中
────また来年もきっと会えるよ、こんにちは
いろいろな声、大勢の声を記憶に変えて
そんなサクラを静かにそっと眺めたら
春も傍で一緒に微笑んで
サクラも微笑む
冬を越えたら春からその次、季節は巡る
その時思い出積み重ね
それは明日も晴れるよってささやくよう
今日はさよなら、また今度
みんな友達なれたかな
ツッキー友達なれたかな