ズーラシアで暮らすセスジキノボリカンガルー、モアラ
そんな日、今日は少し静かな日
食べるかどうか、どうするか
朝は地面に一度降り
次に何する、どこへ行く
春のモアラ、眺めていれば幸せモアラ
小部屋に戻って
朝は少し残っているけど、一度春を感じてしまえば大丈夫
それは人も動物も
そして地面の草に、遠くのミモザ
明るい色の賑やかな季節
齧ってまた地面に降りて
色々な匂いがしてくる土の上
温かい場所、涼しい場所にとらわれず
きっとそれはみんなが同じ
ときおり恋しさ、四季を通じて繰り返す
みんなが微笑む、微笑んでいるときだから
飼育係さんが届けてくれる幸せその一つ
繋がり続く幸せに
もっと大きくもっと広がり先へ先へと夢を見て
登る木の上、キノボリカンガルー
感じる風も色々で
毛づくろいのの手を止めそっと眺めた日
春のモアラ、幸せモアラ
そんなお昼ころ
夜になれば雨が降る
それはみんなが帰った後で
どこかの森で、暮らす名も無きキノボリカンガルー
力を込めたり、色々なことを考えてみたり
目の前困難、乗り越えて
大切な幸せ、ぎゅっと手に取りそっと優しく微笑むように
モアラはここで微笑むように
寒い冬は過ぎてみんな、季節の笑顔
春風そっと揺れてるお花
照りつけるまで
それに優しさ感じれば
そのガイドが終わればどこかに歩き、辺りはふとまた静か
今度は晴れて何もかもを温め明るく照らしたら
たくさんのお花が咲いてくる
次に何する、どこへ行く
春のモアラ、眺めていれば幸せモアラ
今夜の準備
ゆっくりゆっくり
夢を見るための大切な準備
今日見る夢はどんな夢
きっと楽しみ、モアラは微笑む
ちょっとの焦りと満足感
いつだってそう、新しい季節に向かって
今日はおしまい、閉園時間
みんなが微笑む、幸せモアラ