二人の物語、冬の終わりの数ページ

─────春はすぐに過ぎていきそう
少し苦手な夏、やって来そうなその予感
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僕は飼育係さんに訊いたんだ
「夏は今年も暑いのかい?」ってね
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僕とワンダーさんの物語
春のところを慌てて書き込む僕がいる
少し前を読み返し、お話しきちんと繋がるようにしていく僕さ
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読み返した数ページ
それは冬の終わり、春の始めの数ページ
それは晴れた日、少し雨の日
見上げた空にはまだ、冬の雲に冬の星座
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ほんの少し前の日なのに景色も気温も色々違う
そう、吹き抜ける風も全然違う冬の終わりの数ページ
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めくり、僕は読み返すのさ
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春を過ごしてしまうとさ、感じることがあるわけで
それは冬にはやっぱり色が少ない
そう、そう感じるのさ

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寒いと感じる朝ならば、日向がとても気持ちいい
そう、夏の日向、夏の日差しと大違い
日向ぼっこはまだ、まだまだまだまだ日向ぼっこ
日向ぼっこである限り、それはとても気持ちがいい
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ご飯だって美味しいよ
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少し寂しい気がするのは色が少ないせい
草、まだ伸びてこない、お花、まだ咲いていない
そんな季節のせい
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凄く寂しい気がするのはワンダーさんが隣にいないせい
優しい笑顔、見ること出来ない、優しい声、聞くこと出来ない
僕は話しかけることが出来やしない
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そんな気持ちのせい
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それは季節が関係ない、毎日毎日そう思う
読み返してるそのページ、今書かなければいけないそのページ
必ず出てくるその言葉
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「寂しいよ」
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僕はワンダーさんが好きなんだ
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今までずっと、今もずっと
これからもずっと─────
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─────ずっとずっと、ね
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僕とワンダーさんの物語
冬の終わりの数ページ
僕はじっくり読み返し、今僕はすっかりその世界
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僕はあのとき何を思い、何を考え
何に笑い何に泣き
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どれだけの涙、静かにそっとこぼしたのか
よくわかるのさ
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色が少ない季節を抜けて
今、みんなは春の中を駆けていく
僕はすっかりおじいさんだから、後からゆっくりついていくのさ
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焦る必要どこにもないよ
ワンダーさんが僕を見てる
そっとそっとどこかからワンダーさんが僕を見てる
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ワンダーさんのお庭を少し覗いたときにさ、僕はしっかり感じていたんだ
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ワンダーさんは今も時々ここに来ている
僕の傍でそっと微笑み、一緒に四季を駆け、そして抜けていく
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きっとみんなも感じているのさ
感じているはずさ
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寂しさの中の小さな幸せ─────だね
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僕はワンダーさんの傍で眠るのさ
二人の夢、一緒に見るのさ
─────あの日のように、あの旅の日のように夢の中では歩いていくのさ
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『ワインが寝てる』

お客さんのそんな声が聞こえる
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ああそうだよ
僕は今ワンダーさんと夢の中
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笑っているのが見えるはずさ
眠って笑っている所
きっとあなたにも見えているはずさ
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寂しさの中、小さな幸せ
感じてくれたかい
そうしたらさ─────儚い僕ら、そっと抱きしめてくれないかい
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ワンダーさん、今も傍にいるんだろ─────
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ははっ、僕が気がつかないわけないじゃないか
もう少し一緒に、僕ら二人もう少し
一緒に夢を見ようじゃないか
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夢の中で僕らは二人
みんなに内緒の僕らのデート
自由に行こう
夢の中くらいなら許してもらえるさ
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僕ら二人の物語、冬の終わりの数ページ
僕はゆっくり読み返す
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春のことはこれから書くのさ
夏のことはこれから感じて考えて
これから書くのさ
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秋も冬もこの先ずっと
ずっとずっと書き続け、二人の物語は終わらない
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歩くよ歩くよ
僕は歩くよ
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少し後から僕は季節を追いかける
追い抜いたりは出来ないさ
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眠るよ眠るよ
僕は眠るよ
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夢を見るための準備が出来たなら
眠ってゆっくり夢の中
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眠るよ眠るよ
僕は眠るよ
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大丈夫
必ずいつか目は覚める
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僕らの時間はのんびりとした動物時間
それまで待っててくれないかい
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そうさ、みんなありがとう
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マル、春は終わる
夏がくるよ
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恋をするなら進めていくなら
本当は春が良かったんだけれど、ね
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自由さ─────のんびりのんびりすればいい
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二人の物語、冬の終わりの数ページ
そこにいる僕、どんな顔
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二人の物語、冬の終わりの数ページ
そこにいる僕、傍にいるのかワンダーさん
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今度書くのは春のこと
色は色々賑やかで
草は芽を出しどんどん伸びて、たくさん咲いてる春の花
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夜空、見上げれば冬より減ってる星が光る
ウォンバットの星、僕にははっきり見えている
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ワンダーさんのあの星は、少し控えめ優しく瞬き小さく光る
──────確かにワンダーさんの星なのさ
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僕とワンダーさんの物語
寂しいときも悲しいときも
楽しいときも嬉しいときもずっとずっと書き綴った、続けてきた─────
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大切なお話しなのさ
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Commented by ファルーク・D・マーキュリー at 2018-04-07 01:10 x
ワインくんは、どのようにウォンバットよりも 幸せな時間を過ごしてきた分…寂しさも大きいんでしょうね。
私たちですら、ワンダーさんのお庭の前に行くと
今だに 見えるような気がするんですもの
ワインくんには、いつでも見えるんでしょうね。
ワインくんの可愛い瞳の中、頭の中は、たくさんのワンダーさんで いっぱいですね。
でも 想う気持ちは、寂しさだけじゃなく 優しきて、なんか あたたかい😌
まだまだ、ワインくんには、この場所で暮らしながら 二人のストーリー聞かせてもらいたいです。
Commented by bon_soir at 2018-04-07 14:25
ファルーク・D・マーキュリーさん、コメントありがとうございます。
ワインが暮らした歳月はきっと色々なことがあったんでしょうね。
嬉しいことや楽しいこと、時には寂しく悲しく、自身の困難もあったかと思います。
ワンダーさんが傍にいて、ワンダーさんのことを日々想い暮らした日々はきっととても幸せで、今もきっとその続きで暮らしているんだなと感じます。
それはワインの顔、雰囲気、その行動から汲み取れるもので、それを感じに五月山動物園まで行っているような自分です。
辛い夏を越え、またイチョウの季節を過ごし、そしてまたお誕生日へと、と願っています。
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by bon_soir | 2018-04-05 03:31 | 五月山動物園 | Comments(2)