もちろんウォンバットのヒロキも気持よくすごしていました。
そしてこの日は動物園が無料の日、たくさんのお客様が金沢動物園のオセアニア区を訪れてくれていました。
オセアニア区の青空、どこの青空よりも澄んで見えます。
たくさんのお客様でにぎやかなオセアニア区、動物達も嬉しそうです。
朝方の冷え込みはヒロキにとってあまりいいものではありません。夕方からも気温が下がるので最近ではお部屋の暖房のためエアコンをつけると担当の飼育係さんがおっしゃってました。
夏の暑い日々同様、ご飯が食べられなくなってしまうそうです。
そのため、お庭が少し暖かくなってきてから、ヒロキはみんなの前にやってきます。
ドアをくぐり、たくさんのお客様を確認するヒロキ。
ヒロキ、みんなが言ってるよ。 かわいいって言ってるよ。
「良かった、今日はとても暖かいね。雨がふる日は寒くてしょうがないんだ」
「僕は寒さにも少し弱い。知ってましたか?」
「やっぱりお庭から見上げる空は青空がいい」
「僕の大好きな空だ」
「そうだ、ここのところ僕はトンネルで朝食を食べる」
「飼育係のお姉さんが用意してくれる朝食だ」
「今日は本当にお客さんでいっぱいだ、今そっちに行くからね」
「ふぅ、たどり着いた。僕はこう見えておじいさんなんだ。歩くのが少し遅いのはごめんね」
「お姉さん、おはよう。今日も1日よろしくね」
「みんな、僕はお姉さん達が大好きなんだ。本当に大好きなんだ」
「いつもこうして頭や体を撫でてくれる。とても気持ちいい」
「ふれあうって素晴らしいこと、みんなもそう思わないかい?」
近くで会うことのできるヒロキを見て、お客様みんながかわいいと言ってくれます。
初めてウォンバットを見る人も、何度もヒロキに会っている人も、みんなが大好きなヒロキ。
もちろん私も何より大好きなヒロキ。
担当の飼育係さんが言っていました。
ウォンバットには “かわいい全てがつまっている” と幸せそうに話してくださいました。
私も本当にそう思います。 特にヒロキの可愛さ、愛おしさは特別です。
「本当に今日はいいお天気だ。こんな日は坂道のお散歩をしよう」
「この板の事を知っていますか?」
「これはね、いつもコンクリートの上で寝ている僕が、冷たくないようにってお姉さんが置いてくれたんだ」
「でも僕はなぜか使っていない。 ごめんねお姉さん」
「ここの角は、もうおなじみだね」
「こうすると気持ちがいい所なんだ」
「あぁ、みんながこっちを見てるよ。 少し恥ずかしいかな」
「僕のことをね、みんながヒロキと名前で呼んでくれる」
「僕は幸せなんだ」
「日向って、とても暖かい」
「坂道の途中の小さな日向、ここも僕の大切な場所だ」
「夏はあんなに嫌だった日向が、冬は大好きになる。 毎年そう思う」
「ここで少しかゆい所をこする」
「そして穴を掘るよ」
「少し掘れば顔に土がつく」
「たくさん掘れば……」
「ほら、顔が泥んこだ」
「面白いね」
「ウォンバットは木には登れない」
「だけど穴を掘ることが出来る」
「それって凄いことだと思いませんか?」
ヒロキはその泥んこの顔のまんま、またトンネルでご飯を食べ出しました。
とても幸せそうな笑顔、みんなのすぐ近くで見ることが出来ます。
今、ヒロキは金沢動物園での暮らしを心から楽しんでいます。
以前、ご紹介出来たヒロキの来園時の写真、小さなヒロキと一緒に写っている小さなもう一人のウォンバット。
その子のお話を飼育係さんにお聞きすることが出来ました。
「キヨコ」だと思っていたその小さなウォンバットは「スーティー」というかわいい女の子だそうです。(※諸説あり。確認中です)
その後に来てくれたのが名前だけ知っていた「キヨコ」。 そのキヨコも病気で亡くなってしまったそうです。
ヒロキは懸命に生きています。その子たちの分までずっと長生き出来るように一生懸命に生きています。
またヒロキのことを大好きな飼育係さん達が、ヒロキのことを気にかけ、ヒロキと一緒に頑張ってくれています。
色々な思いを胸にヒロキは心から笑うのです。
ヒロキが金沢動物園で暮らしていてくれて本当に良かった。
動物園は、儚い動物達とわがままな人間を繋いでくれるかけがえのない場所。
ヒロキがいなかったらその事に気づかなかったかもしれません。
ヒロキが近くにいたり、眠っているときは大きな声や音で驚かさないであげてください。
少しでもヒロキが幸せに長生きしてくれるように。
ヒロキくん(=´▽`=)
たくさんのかわいいヒロキくんに声を上げてしましました^^;
ヒロキくん、なでなでカキカキしてもらって気持ちよさそう。
トンネルにごはんを置いてもらっているんですね。
ムシャムシャお食事の音も聞こえますね。
ウォンバットにはかわいい全てがつまっている。
私もそう思います!
他にこんなにかわいい生き物に出会ったことはありません。
なにが…って言われても、全てがなんですよね^^
ヒロキくんと一緒に来た女の子スーティーちゃん、情報が少なく、
私も存在を知ったのは最近でしたが、事故で亡くなってしまったのですね。
生きていたら…と考えてしまいますね。
ヒロキくん、寒くなってきたけど、飼育員さんが大切に見守ってくれるから
安心ですね。
飼育係さんの言葉ひとつひとつに愛情がこもっており、本当に素敵な時間となりました。
今の担当の方はヒロキが来園してすぐに金沢動物園で働き出したという、なんでもしってらっしゃる方なので、昔のことにお詳しかったです。
どこをとってもかわいいウォンバット、ヒロキを見ていただい方全員がかわいいと言ってくださっていたので、これからもウォンバットマニアが増えていってくださるのではないかと思います。
スーティーちゃんは本当に残念でした。キヨコもですがもしずっと金沢動物園で暮らしていてくれたなら……と思わざるを得ませんね。
日本のウォンバットを取り巻く環境は、いささか厳しい物がありますが、陰ながら応援していきたいと思います。
ヒロキの飼育員のお姉さん なでなでできてちょっとうらやましいですね。 ヒロキの毛はどんな手触りなんでしょうね。
そして スーティーちゃん。。。 クランプみたいに黒っぽい子でしたね。 かわいい姿が見られなくて残念でした。。。 キヨコにも 会いたかったですね。
2人の女の子のぶんも ヒロキはがんばってくれているのかな?
暑い夏が終わって 過ごしやすい秋から 寒い冬へ。。。 動物たちも大変ですね。 元気で楽しく過ごしていてくれたらうれしいです。
ヒロキはかわいいけど お歳を考えると心配してしまいます。
でも やさしいお姉さんやお客様がいるから 大丈夫な気がします。
夜は暖かいお部屋で、ぐっすり寝てくれているのかな。。うれしいです。
しむらさん 寒い季節になりましたね、どうぞ暖かくして動物園にお出かけくださいね!!
いつも すてきで、かわいいヒロキを見せてくださって ありがとうございます とっても元気になれます!
なでなで出来るのは日ごろ頑張って飼育されている、飼育係さんだけの特権ですね。
私はモモコやスミレちゃんの手触りを思い浮かべてヒロキに触ることを想像しています。
ヒロキやチューバッカ、みんなのことが心配ですね。
いつの頃からか春と秋の過ごしやすい季節が短くなり、動物達も大変そうで、本当に心配です。