梅雨入りてしまったこの日、上野動物園のマレーグマの放飼場もしっとりとしています。
着いた時にはフジは走り回ったり木に登ったりしながらおやつの時間です。
雨など全く関係なさそうです。
でも、ときおり空を見上げて空模様の観察。
そして色々な表情で放飼場を移動して、おやつを探すのです。
すでにモモコが食べた後だったりします……
残念だったフジ。大丈夫。まだまだあるよ。
この日はガウガウ言いながらたくさん食べていたモモコ。
タイヤの中にはたくさんあったみたいです。
なかなか来てなかった上野動物園。モモコにも久しぶりに会えました。
雨あしも強くなってきました。
「ここにはいつもおやつがあるんだ。」
「ここにもあるはず……」
「ほらね、トマトがおやつだよ。」
「さっきから、うしろの方で声がする。」
「カワウソさん、少し静かにしてくれないかい。」
「僕は知っている。雨は空から降ってくる。雲から降ってくる。」
「木が雲の上まで続いていたら、そこはずっと晴れなんだ。」
「でもそれではつまらない。」
フジは楽しそうに遊びます。
お母さんがいつもそばに居てくれる、その優しさを感じながら遊びます。
木に登るのにもすっかり慣れました。
ウメキチと同じように、ひたすら上の方を目指していくフジ。
遠くを見渡せる高い所。そこからは色々な物が見え、聞こえてきます。
ときおり聞こえる、ゾウさんの声、アザラシさんの声。それはどこから聞こえてくるのでしょう。
それはいつかわかること。
お友達が教えてくれることも、これからたくさん覚えていくことでしょう。
ウメキチからお手紙は届きますか?
「僕はどうやらおやつが大好きらしい。」
「探して、出てきたおやつをどんどん食べるよ。」
「もっと食べたい、でもお母さんに怒られるかな……」
「大丈夫だ、きっと。」
「でも、念のためかくれて食べる僕だよ。」
「お母さん、いいでしょ。僕ははやく大きくなりたい。」
「北海道までお兄ちゃんに会いに行きたいんだ。」
「お母さん、ここから北海道は見えないの?てっぺんまで登っても見えないの?」
「そのうちきっと見えると思うんだ。」
「僕は高いところにだってすぐ登れるようになったもん。きっとてっぺんまで登ればお兄ちゃんのいる所が見えるよ。」
「お兄ちゃん、お母さんは元気だよ。」
「お母さんや上野動物園のことを忘れてたら、ゆるさないよ。」
「雨は気持ちいいね。」
「最高の気分だ。」
毎回楽しませて頂いています。
その度に一冊の絵本を読んだような満足感がこみあげてきます。
ありがとうございます。
フジくん、かわいいですね。
今日もとっても素敵な写真を見せてくださってありがとうございました。ヒロキもバニラも可愛かったです。
ほんとに先にコメントなさってるさちさんと同じように、まさに一冊の絵本を読んだ気分。
フジの絵本が読めるなんて夢のようです。
フジが北海道出張をしてウメキチに会ったら、どんな事になるでしょうか…明けても暮れても相撲ばっかり取っていそうですね。
フジはすっかり腕白坊主の顔ですね。
左後ろ足の薬指の爪は無茶して折れちゃったのかな?
こんな子が自分の子供だったらハラハラドキドキ、そして楽しいだろうなぁ。
ではではごきげんよう。
たまに妄想はなただしいことを書いてしまったりしますが、覗いて下さっていただいてありがとうございます。
絵本のようだと言って頂いてとても嬉しく思います。
動物達を長い時間かけて見ていると、それぞれの動物達の存在自体がお話であり、絵本のようであったり、とても楽しいものなんだと感じています。
いつの頃からか個体の名前を覚え、エピソードをお伺うしたりしてくうちに動物達の存在にとてもストーリー的な人生のよな物があると考えるようになって来ました。半分はフィクションになってしまいますけど……
フジのように赤ちゃんの頃から接することが出来た動物達に関しては、本当に思い入れが深くなってしまいますね。
雨だったし暗い日だった写真は上手くいったのかわからなかったのですが、家で確認して少し安心できました。かわいく撮れた写真があって良かったです。
もしウメキチやフジのお話があって、絵本になったら私も読みたいですね。きっとかわいい絵本になることかと思います。
北海道はまだまだ寒そうですね。フジが北海道に出かけたらびっくりするでしょね。そしてウメキチから物を壊す醍醐味を教わる事でしょう。
フジは物を壊さないぶん、とてもよく動き回っている印象があります。本当にわんぱくなんですよね。
長崎さんはすでにご覧になったかと思いますが、「フジを助けて」ってタイトルの動画のフジと、必死で助けに行くモモコの姿を見て、少し涙が出てしまいました。
ほっぽっているようでいて実はフジのことをきちんと見ているモモコの姿に、動物達の純粋な愛情を感じました。
動物達って本当に素敵です。
フジくんってウメキチくんの弟なんですね。
ウメキチくんの弟だったら物の壊しっぷりは見事・・・って思ったら壊さないようですね。^^;
一度体験したら後には戻れない壊し屋家業。(笑)
ウメキチの弟なんです、お父さん、お母さん共に一緒の本当の弟なので、顔や表情、体型や仕草など本当にそっくりですね。
今でも物を壊す事で有名なウメキチのようですが、お母さんのモモコの影響かと思います。
ウメキチがいた当時の放飼場は壊せるものも多く、よくモモコが壊してました。それで覚えちゃったんじゃないかと思うんですけど。
今は壊せる所がほぼ無いようで、モモコも壊しません。そのぶんうろうろしている感じと見受けられます。
フジも壊すなんてことは頭の中に無いようで、木に登っては降り、放飼場を駆け回っています。
フジ、モモコ、マレーグマ全員、本当にかわいいですね。