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きままな時間、ヒロキのたのしい時間です
閉園前のほんのわずかな時間でしたが、ヒロキに会いに行ってきました。
この前の日ようび、あたたかかったおひさまもそろそろ翳ってきた午後3時すぎのこと。
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お庭の扉も開いて、ちょうど部屋へ帰る時のヒロキに会うことができました。
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お部屋の窓もあいて、ヒロキをお迎えしようとみんなが待っていたけれど……ヒロキは帰ってきません。
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お庭の扉が閉まってから、2分経過。カンガルーテラス方向を確認中のようです。
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もうお庭の扉は閉められているけど、きっとこんな感じに座っているのかな(写真は去年の春頃のものです)。
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3分30秒経過。飼育員のおねえさんが青草を持って何度も呼びにきてくれたけれどまだまだヒロキは帰りません。
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まんまるなおしりがのぞいたのは4分経過後。入るかなと思いつつもまだまだ。
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7分経過……こうなるとどうして帰ってこないのかというより、何をしているのかが知りたくてたまらないよ、ヒロキ。
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そして8分経過。 入ろうかな、どうしようかな。うろうろうろうろ。
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やっとかわいいかわいいお顔がのぞきました。お帰りヒロキ。ほぼ10分経過です。
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ほっとしてごきげんなお顔で帰ってきたヒロキ。中庭での寄り道、どんな素敵なことがあったのでしょう。
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青草を食べ始めると、大粒の雨たちがおうちの屋根をとても大きな音で叩きはじめました。
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まだ遊び足りなくても雨にぬれないように風邪をひかないようにと、飼育員さんがあけてくれたとびら。
ヒロキはそのことももちろん承知、わかってはいるけれど、寄り道はいつだって楽しい。
気ままな時間は、ヒロキの大切な大好きな時間です。今日はどんな寄り道してるかな……
by bon_soir | 2014-01-29 08:18 | 金沢動物園 | Comments(2)
ブラックさんの旅立ちはきっと冬になるのを待っていた
多摩動物公園で暮らしていたヒマラヤタールのブラックさんが22日に亡くなってしまいました。
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それはいつか誰もが経験することになる遠く高いところへの永遠な旅。




写真のブラックさんは夏に撮影したのでヒマラヤタールの雄の自慢の長い毛が短いのですが、
冬にはとても長く豪華でカッコ良くなります。
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ブラックさんは何時だってカッコつけて立っていました。それは本当にカッコ良かったんです。
魅力的で色気があって優しくて、決して威張らない素敵ななおじさんだったんです。

ブラックさんは永くなる遠い所への最初で最後の旅に“カッコ良く”出発したかったんでしょう。
自分が一番カッコ良い季節が寒い寒い冬なことを知っていたから冬を待って旅に出発したかったんでしょう。

そのとても寒い冬にブラックさんは旅立っていきました。寒い冬、自慢の毛がカッコ良く伸びるのを待って旅立っていきました。
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いつか遠い所に先に行って待っているブラックさんに再開した時、ブラックさんはカッコ良い姿のまま私達を出迎えてくれることでしょう。



それは、自慢の長くて豪華で綺麗な毛のブラックさんです。
冬を待って旅に出たブラックさん、多摩で暮らしていた時そのままのカッコ良い姿で待っていてくれています。


いつも遠くを眺めていたブラックさん、横顔の写真が多いんです。
数少ない、優しく見つめてくれている写真です。
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なんてかわいいいんでしょうか。



ブラックさん、本当にありがとう。
クランプや大勢の動物達と一緒に、楽しく安らかにお過ごしください。


いつかみんなに会える日がきっと来ます。



ブラックさん、本当に本当にありがとう。



 



by bon_soir | 2014-01-26 23:22 | 多摩動物公園 | Comments(2)
そのあとのヒロキ、とってもたのしいヒロキでした
トンネルでのお昼寝もあっという間に終わりにしてしまったヒロキ。
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他の動物たちへのあいさつを終えて戻ってきたら、壁さんと何やらおはなし中でした。前回のヒロキのおはなしの続きです。
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ふたたびお庭の点検に戻るヒロキ。
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まんまるでふわふわのおなかは、日をおうごとにたぷんたぷんしてきました。
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おひさまが少し高くなってきて、ヒロキもさらにごきげんさん。やさしい木漏れ日の中で2回目の朝ごはんです。
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小さな風が吹き抜けたのでしょうか。
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その風の先、お庭の小さな小さなヒロキの花壇の中に、ヒロキは何を見つけたのでしょう?
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「小さな緑の葉っぱたちが少しずつ少しずつふえてきてる。葉っぱたちだって寒いはずなのに」
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「ここを緑の葉っぱでいっぱいにするには、今から頑張らないと春に間に合わない」
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「寒くて冷たい風の中で、そーっと春の支度を始めてるんだよ。誰に文句をいうことなく」
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何だかうれしくなったヒロキは、大きな丸太さんといっしょに穴を掘りはじめました。
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「お庭の葉っぱたちを応援したいんだ。ぼくたちに大好きな春を運んできてくれるのは、葉っぱやお花たちだから」
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「寒くてもこうして動けば暖かい。でも彼らは動けないんだ。なのにきれいな緑たちを見せてくれてる、毎年毎年」
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「すてきなことだよ」
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「本当にすてきなことなんだ。あなたもそう思ってくれるといいな」
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掘れば掘るほど後ろに進んでいってしまうヒロキ。大きな大きな穴を掘ったね、ヒロキ。
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にこにこと微笑みながら掘り進めるヒロキ。ヒロキがこんなにも楽しそうに掘っていたとは……私の今年の大発見です。
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時にはトンネル越しにみんなを見たりして、この日もたくさんの笑い声に包まれたヒロキのお庭でした。
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そろそろお部屋のとびらが開く時間でしょうか。坂道のウォーキングを始めたヒロキ。
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あたたかい日がさし込んだ先には何が見えたのでしょう。
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じっと止まって、そーっと見続けたヒロキ。
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そこにも春の小さなはじまりを見つけたのかもしれません。
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やさしい日ざしがあたたかく降り注いだオセアニア区。冬の中のあたたかさを、ヒロキと一緒に楽しんだ1日でした。
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この日は2時前にはお部屋に帰ったヒロキ。
あれだけの穴を掘ったんだもの。扉の溝のベッドで、即ぐうすかヒロキ(おなか丸出し付)になってました。
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春の先取りは、葉っぱや花たちから。
寒いからうれしい、ぬくぬくしたあったかさを、私たちはまだもう少し楽しませてもらおうね。
by bon_soir | 2014-01-26 10:51 | 金沢動物園 | Comments(2)
夏の終わりのホッキョクグマ
ウォレス君に会いに東山動物園に行ったのは9月。
ずいぶん時間が経ってしまいました。
色々な動物達がかわいくしてくれていた夏の終わり。
サスカッチもかわいくしていました。
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サスカッチは放飼場からバックヤードを覗いています。

お隣にミリーさんがいます。
すぐ近くでかわいいミリーさんに会えて嬉しいです。
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耳が大きい感じ。
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もう一人、かわいいオーロラさんが暮らしているのですが、柵がきつく写真にうまく撮れませんでした。



サスカッチは野生由来、確かになんだか頼もしい。
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体も顔も大きなサスカッチ。
凄くかわいいです。
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この日はとても暑く、ホッキョクグマのみんなも大変そう。


おやすみ、サスカッチ。
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一緒に眠りたくなるふわふわなサスカッチ。





   

by bon_soir | 2014-01-23 22:53 | 東山動物園 | Comments(0)
朝のバニラ、夕暮れのバニラ
ヒロキと同様に、朝のおひさまを楽しんでいるコアラがいました。
おうちの高い窓から、ひとすじ明るい光が射し込みます。その光を一所懸命たどって見ていたバニラ。
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朝のおひさまのひざしは何より気持ちがいいことを、誰よりも早起きのバニラは知っています。
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おはよう、バニラ。
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コアラはふつう睡眠時間が20時間というけれど、バニラは、その半分くらいなのではと思ってしまうくらい
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バニラはねむりません。動物園の開園中だって、だんぜん動いている時間の方が多い気がします。
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ちょっと目を離したすきに……っていうことばがぴったり。
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目の前からいなくなって、バニラはどこ? って探すことが多いのです。
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このときは、ちょうど目が覚めたおとなりのテルおかあさんに、おはようのあいさつをしているようでした。
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飼育員さんがもってきてくれるふかふかのユーカリポットの中で、おひるねをしながらたのしい夢を見るよりも
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今はこうして、おひさまの光をたどって歩いたり
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ちょっと休憩したり。眠るのがもったいないくらい、新しい発見をするのがうれしくて仕方がないのかもしれません。
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そしてそれは、夜の月あかりのしたで、楽しくて素敵な夢を見るためにとっても大切なことなのです。


新しくしつらえてもらった丸太さんに登ると、たくさんのお客さんたちと会うことができるね、バニラ。
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決しておてんばさんなわけではないのだけれど、バニラはバニラのペースで毎日を過ごしています。
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バニラの毎日がたくさんの発見の日々であるように、このままこのまま……


夕方におうちをのぞいたら、西日をちょっと浴びながらのこの様子。やっぱり不思議コアラのバニラです。
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夜のためにたくさんのユーカリをいただきます。バニラのごはんは手当たりしだい。目の前の葉っぱを食べるタイプみたいです。
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こうしてたくさんのユーカリを食べれば、夜はぐっすり眠れるね。
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でもやっぱり夜は夜で、月あかりを追いかけて歩きまわっているような気もします。
不思議コアラのバニラ。今年もたくさんの発見ができますように。
by bon_soir | 2014-01-21 01:14 | 金沢動物園 | Comments(0)
朝いちばんのヒロキです
先週のことです。冷たい空気が張りつめるオセアニア区の寒い寒い朝、早起きのヒロキはみんなをお庭で待っていました。
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トンネルの方は明るいひざしがさしこんで、ここより土のお庭の方がちょっぴりだけどあたたかそうです。
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トコトコトコトコ。動物園のあちこちで霜柱が立っていたけれど、ヒロキのお庭は大丈夫そう。
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おはよう、ヒロキ。朝いちばんのやさしいお顔に会えました。
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「朝のおひさまは夜に冷えた空気を温めようとすごく頑張っているからなのかな、朝の光を浴びるとすごく元気になれる」
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「寒くても朝のおひさまの下で食べる朝ご飯はとってもおいしいよ」
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「みんなは何を食べてきたの? 」
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「お野菜やおいもだったら僕だって食べられるけど、それは夜までおあずけなんだ」
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もしゃもしゃしゃくしゃく、ヒロキの食べる音がすぐそばで聞ける幸せ。いつでも元気な音がきこえます。
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不意にとまったり
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ちょっとあくびをしたり。
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もちろんみんなを見回したり。食べながらも忙しいね、ヒロキ。
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半分くらいは青草が残っているけれど、とりあえずは朝ごはんのぶんはおしまい。
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お庭のあちこちを確認し終わったら
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トンネルにやってきたヒロキ。
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「ごめんね、これからちょっとだけ眠るよ。もうちょっとしてから来てくれるかな」

少しずつ賑やかになってきたオセアニア区ですが、これは大事な大事なヒロキのお昼寝の時間。
こどもたちの笑い声をききながら、ヒロキはおひさまと一緒に眠ります。


このあとの午後のヒロキは、もうしばらくおまちくださいね。
by bon_soir | 2014-01-19 10:31 | 金沢動物園 | Comments(2)
優しいジャンブイ
残念ながら、今年もジャンブイとバリーバさんの間に赤ちゃんはできませんでした。
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年々かわいくなっていく気がするジャンブイとバリーバさんの赤ちゃんは本当に大勢の方が待ち望んでいます。
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二人の仲も良さそうだったし、今年こそはと期待していましたがなかなか上手くはいきません。

ジャンブイとバリーバさん二人、本人同士のなかでは赤ちゃんはいらないのかもしれません。
十分に楽しそうで、幸せそうだから。
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とくに、ジャンブイはきっとチロちゃんに気をつかっているのかもしれません。
本当に最後の最後まで大好きだったチロちゃんを気遣い、守っていた優しいジャンブイだから。
今でもチロちゃんが亡くなってしまった時の記事を思い出すと涙が出そうになってしまいます。
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動物達の健気な優しさをあらためて感じさせてくれたジャンブイ。


赤ちゃんのことは人間達が勝手に期待してること。だから気にしないで、ジャンブイ。
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バリーバさんとたくさんお話しをして、毎日を楽しく暮らしてくれていればそれだけでいいんです。
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ジャンブイにお願いしたいのは、ずっとチロちゃんのことを忘れないでいてあげて欲しいってこと、それだけ。




「そんなこと、言われなくてもわかってるよ。世界一チロちゃんのことを好きなのは僕だ」
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そう言われている気がします。


ごめんね、ジャンブイ。







  

by bon_soir | 2014-01-14 22:47 | ズーラシア | Comments(0)
静かな冬のチューバッカ
クリスマス前のとある平日、お客さんも少なく寒くて静かな冬の多摩動物公園。
チューバッカは会いに来てくれたお客さんをいつものように見つめていました。
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世界中のどのウォンバットよりも大きな目でまっすぐにみんなを見つめるチューバッカ。
チューバッカはみんなを見つめている時、必ず微笑んでいます。

会いに来てくれたみんなを心配させないように。

それがチューバッカの優しくて強いところ。




午前中は暖かいランプの灯るあずま屋で寝ていたチューバッカ。
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寝ぼけているせいか、口に干し草がいっぱい。

大切なお昼寝を邪魔してはいけないその時は他のかわいいみんなに会いに廻ります。

大きくなった雛のエミュー。
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お食事中のカンガルー達。
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たぶんこの子はケイゴさん
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のどかに暮らすオセアニアのみんな。


夕方近くになってチューバッカもそわそわ。
お庭のパトロールも始まりました。
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チューバッカウォークを通ったり。
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この日はあまり暴れずにゆっくりとお散歩するように過ごします。

寒くて静かな冬の一日に合わせているのかもしれません。



可愛い顔をして見つめた先は大好きな舞台です。
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左右の階段を使わないで舞台に飛び乗ったチューバッカ。
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そして舞台の上から辺りを眺めます、静かにゆっくりと時間をかけて。

その様子は小さな音や小さな声に耳をすましているようです。
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お隣のシマオイワワラビー達の声、遠くからときおり聞こえるワライカワセミの声。
チューバッカが何を聞いているかは私達にはわかりません。

遠くを見つめているチューバッカの口元が何かをつぶやいたような気がします。
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その時チューバッカは小さく小声で口にしていました。


「クランプ」


チューバッカは忘れません。
もう会えないと思っていたクランプにもう一度多摩動物公園で会えたことを。
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そして、クランプがまたいなくなってしまった寒い日の朝のことを。
世界中のどの動物達や人間達、誰よりもクランプのことを好きだったチューバッカ。

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チューバッカはクランプとのお別れを二度も経験しました。
お別れのさみしさを忘れることはできません。

本当はとても孤独なウォンバット、チューバッカ。
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多摩動物公園で一人で頑張るチューバッカ。
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チューバッカはそっと目を閉じてクランプのことを想いました。
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「蝉の声が聞こえなくなって、替わりに空が青く高くなる」
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「毎日寒くなった。冬が、12月が来たんだ」
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「クランプと二度めのお別れをしてまた一人になって三回めの冬だ」
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「一度目のお別れのことは後から聞いたよ。ドイツに行ったってことを」
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「二度目のお別れは理由を聞く前になんとなくわかったんだ」
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「一番つらいお別れだってことがね」



「酷いよクランプ、僕を一人にしないで欲しかった」
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「もう会えないと思っていた君が帰ってきた時、僕は嬉しくてしょうがなかったんだ」
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「最初、日本に来た時はあんなに賑やかだったのに、いつのまにか一人になってしまっていた」
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「その後は、なぜか隣に色々な動物達がやって来てくれる」
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「でも僕以外ウォンバットがいない毎日はとてもさみしかったんだ」
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「上手く仲良くなれないんだ。僕はみんなに恐くしてないのに」




「クランプ、君のドイツでの話は本当に面白かった。ポルシェって車の話とかね」
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「君が美味しいって言っていたパセリっていうのも食べてみたくなったし、ドイツの飼育係さんにも会ってみたくなったよ」
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「今度は一緒に行けたらいいねって二人で言ってたね」



「それもあの冬の朝でおしまいになってしまった」



「クランプ、知っているかい?初めから一人ならずっと一人でもさみしくなんかないんだよ」
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「気が付くと一人、それもずっと一人ってことがとてもさみしいんだ」
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「みんなと一緒だった時。クランプ、君と二人でいた短い時間が本当に楽しかったからなんだ」
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「僕は今もずっと一人だ。毎日さみしいけど、出来る限り頑張っているよ」
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「でもわかったんだ、僕だって馬鹿じゃない」
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「次にまた君と会えた時、その時からはもうお別れはないってこと」
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「ずっとずっと永遠に一緒だ」




「クランプだけじゃない、大勢のみんなとずっと一緒なんだ。もうさみしい気持ちになることはないんだ」
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「ただ一つ忘れちゃいけないことがある」
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「次に君に会える日のことを気がついた時、ウォンバットの神様が教えてくれた」
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「その日が来ることを自分で望んじゃいけないってこと、その日が来るまでここで頑張るってことなんだ」




「クランプ、僕はまだまだここで、多摩動物公園で頑張るよ」
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「だからクランプ、待っててね。いつか会えるその日までずっとずっと待っててね」
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「知っているかい?僕は世界最高齢化もしれないんだよ。今までどおり僕は頑張るんだ」





「クランプ、君は大きな病気も乗り越えるくらい本当に強いウォンバットだ。僕を待つくらい簡単でしょ?」











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チューバッカは日本一孤独なウォンバット、そして世界一強いウォンバットです。

ガラス一枚あるだけでチューバッカの声は私達には聞こえません。静かな動物園はチューバッカにとっても静かな動物園です。
声が届かないぶん、お客さん達にさみしさを感じさせないように毎日色々な物と闘い、かわいいけど強い眼差しでお庭を駆けまわります。
本当はきっとさみしいのに。


だからこそ強がりなチューバッカはさみしさを感じさせないようにすぐ近くでみんなを見つめるのです。
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ゆっくりと、そしてとてもやさしく微笑みながら




みんなの大好きなチューバッカ
大切なお友達






   


by bon_soir | 2014-01-10 17:18 | 多摩動物公園 | Comments(4)
今年はヒロキの窓から始まりました
さむいさむいこの前の日曜の午後のヒロキです。やっぱりお部屋の中。今年初めてのヒロキはごろごろ姿でしつれいします。
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干し草の中にお鼻を入れてふぅふぅ、すぅすぅ。あったかいね。
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何となく落ち着かないおひるね。息づかいと一緒に上下するふわふわのおなかが、今日はずいぶん違ったリズムを刻みます。
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大きいね、といいながら驚いたり笑ったり。こどもも大人もみんながヒロキを見て楽しそうにしています。
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毛づくろいをしてぶるぶるっと体をふるわせたら、たいへん大きな土煙があがりました。
ヒロキの掘った大きな穴、動物園のこぼれ話にのってましたもんね。
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おひるねを終えてやっとお顔を見せてくれたヒロキ。
ヒロキあけましておめでとう! 今年もよろしくね。ちょっと遅くなってしまった新年のあいさつを小さな声で繰り返します。
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来るのがちょっと遅いんじゃない? ヒロキも大きなかわいらしいあくびで、こたえてくれているようでした。
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ちょっとだけフリーズして
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はい、そっちの方も、ふわーーーんとおめでとう。
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またしばらくフリーズ…………
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「みんなあけましておめでとう! 今年もよろしくね」
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いっぱいかわいいお顔を見せてくれてたのに、なんだかぼんやりした写真ばっかりです。ごめんねヒロキ。
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「みなさんはどんなお正月でしたか? ぼくはたくさん食べてたくさん眠ってたくさん夢を見た。いつもの通りだったよ」 
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「ぼくたちはお正月よりも年末のお休みの方が長いからね。コアラのバニラちゃんたちは元旦から大活躍だったよね」
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今年は金沢動物園では初日の出と一緒にコアラのおうちも公開されて、元旦早々バニラたちに会うことができました。
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コアラのおうちはもちろん、たくさんのお客さんや私がヒロキのテラスを訪れていたのをヒロキはわかっていたでしょうか?
ヒロキの窓の扉は当然しまっていたけれど、みんなヒロキに新年のあいさつをしにきたようでした。
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でもヒロキは…もしかしてこっそり抜け出して、違う場所で動物園のどうぶつたちと一緒に初日の出を見ていたのかもしれませんね。



お部屋の向こうにあかりがつきました。飼育員さんの足音がします。ごはんのうつわをコツコツして、さいそくするヒロキ。
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いちばんはじめに大好きなペレットを入れてくれたのに
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なぜかヒロキは、干し草の中に残っていた青草をしょぼしょぼ食べ始めました。
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「今日は寝てるところしか見られないと思ってきたけど、動いてるところを見られて本当によかった」
可愛らしくてやさしい声でおとうさんに囁いている小さな女の子がいました。何度も何度も。
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大きなおしりがひときわ丸くなったように見えました。
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本当にちいさなちいさな声だったけれど、柔らかくてあたたかいやさしい声がヒロキにはちゃんと届いていると思います。
こうした小さなやさしい声や笑顔いっぱいのにぎやかな応援が、ヒロキのお顔をどんどん優しくしているようです。
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今年もきっとたくさんのやさしさがヒロキにも、オセアニア区にも、金沢動物園にもいっぱいあふれる予感がするね、ヒロキ。
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今年もお庭でののんびり姿にも窓からのかわいい顔にも、たくさんの応援おくろうと思います。寒いけどヒロキも頑張ってくれるはず。
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もうあとひと月半もしたら花壇にお花があふれだして、みんなが大好きな春がオセアニア区にもやってくるんだもの。
by bon_soir | 2014-01-09 17:00 | 金沢動物園 | Comments(0)
暗いところで暮らすかわいい親子
かわいい親子に出会えることはとても素敵なことです。

それが大好きなオセアニアの動物達ならなおのこと……
暗い所でひっそりと暮らすフクロギツネのかわいいお母さんが今、多摩動物公園で待ってくれています。
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そしてそのかわいい赤ちゃんは思っていたより少し大きくなっていました。
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不思議でかわいいフクロギツネのお母さん。
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と、かわいい赤ちゃん。
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大きくなってもまだまだ甘えん坊、一生懸命にお母さんにくっついています。


じっと夜空を見つめるフクロギツネのお母さん、お名前はキャロットさん。

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かわいいお名前です。
オセアニアの動物達は本当に不思議。
みんな似ているような、でもみんなが個性的なような……

おなじみのパルマワラビーさん、
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なんとなく形は似ていても全然違っています。
同じ所はかわいいってところだけ。

夜が似合うフクロギツネさん。
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こんなかわいい動物達が普通に暮らすオセアニアは夢の大陸。
せっかく遠い日本までやって来てくれたみんなにとって大切なのは「かわいい」って感じ、愛おしく思うこと。
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かわいいみんなのことをずっと忘れない事。
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動物達を通じて広い世界に思いをはせること。
動物園は世界への入り口の一つ。
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悲しいこともたくさんあるけれど、嬉しい事は悲しいことより少しだけ多いのが動物園。
今年はどれだけたくさんの嬉しい事がやって来るのでしょうか?


一つかもしれません、十個かもしれません、百個かもしれません。

もしかしたら百万個かもしれません。

悲しいことに涙を流してじっとこらえていれば、嬉しい事幸せなことはきっとやって来てくれます。
大好きな動物達がきっと私達みんなに持ってきてくれます。


動物達を優しく見守りましょう。




   

by bon_soir | 2014-01-03 10:00 | 多摩動物公園 | Comments(0)