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ウォレス君との出会い ~2日目夕方~
東山動物園に訪問した2日目の夕方のウォレス君
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飼育係さんに遊んでもらっていました。


「今日は飼育係さんが僕にたくさん構ってくる」
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「それはとても嬉しい」
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「どうしたんですか?飼育係さん」
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「触るなら頭の所を触ってもらえますか」
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「僕が笑っているって?」
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「だって気持ちが良いからだよ」


「そして幸せだから笑うんだ」



「ウォンバットはここ東山動物園には僕一人しか暮らしていない」
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「それはしかたのないことだ」
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「きっといつか、仲間のウォンバットが日本にやって来る。必ずやって来る」

「草ですか?」
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「今はお腹があまり減ってないのかもしれません」
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「ごめんなさい。そういう時もあります」
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「少し考えてることがあるんです」

ウォレス君は考えていました。
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いつから土管のトンネルをくぐった先がオーストラリア大陸に繋がるようになったのかを
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そして、初めにトンネルを一緒にくぐることになるのは誰なのかを

「僕と一緒に土管のトンネルをくぐりませんか?」
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「僕の生まれ故郷に繋がっているんですよ、素敵なことだと思いませんか?」
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「迷子にならないように気をつけてオーストラリア大陸の旅に出掛けましょう」
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「また必ずここに、みんなのお家に帰ってこられるように、ちゃんと帰ってこれないと待っていてくれる人たちが悲しむからね」



「それに、楽しくて凄い旅のお話を誰にもお話できなかったら……それはとってもつまらないし、とっても悲しい」



「飼育係さんの手は温かいですね」
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「こうされている時、時々僕はお母さんのポッケのことを思い出すんだ」
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「後ろ向きだけどとっても温かかった素敵なポッケだよ」
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「辺りは静かでお母さんの声しか聞こえてこなかった」


「僕もまだ赤ちゃんだったからね、ポッケの中から見えたオーストラリア大陸は凄く大きく見えた」



「飼育係さん、最近夕方に僕が眠っている時、お隣でなにをやっているんですか」
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僕は飼育係さんに聞いてみたんだ

飼育係さんが何を言っていたのかはわからなかった、ただ一つの言葉が耳から離れない
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「テポリンゴ、テポリンゴってなんだろう……」
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「そうだ、お隣を覗きに行こう」




ウォレス君はどうしても確かめたかったのです。
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それはきっと楽しい予感がしたから……
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昨日より今日が少しだけ楽しい日であればいい、そうしてウォレス君は東山動物園で暮らしているのです。
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ウォレス君の視線の先に何かが見えました。

ウォレス君が見つけたもの、それは新しい出会い__
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ウォレス君は楽しい予感のために目をまん丸く見開きます。


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テポリンゴ、それはメキシコウサギさんとの出会いでした。


「新しいお友達だ、僕のお庭のお隣に新しいお友達が来たんだ
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「なんだろう、少しドキドキするよ」


ウォレス君の新しいお友達はとっても可愛い小さなウサギ、遠くからやってきてくれた小さなウサギ。
楽しい素敵な気分はウォレス君にそっと近づいてきていました。

「夢を見る準備ができたみたいだ、やっぱり少し眠くなってきた」
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「メキシコウサギさん、僕のお庭に来ないかい?」
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「僕の土管のトンネルを僕と一緒にくぐり抜けるんだ」
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「くぐり抜ければそこはもうオーストラリア大陸なんだよ」

「さぁ、僕と一緒に土管のトンネルをくぐり抜けよう」
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「夢から目が覚めたら一緒に行こう、ウォンバットの神様が待ってる」




旅の準備をしてから行こう
楽しくなりそうな予感をすること、それが大切な旅の準備なんだ






 
by bon_soir | 2013-11-26 01:08 | 東山動物園 | Comments(4)
秋のひざしのなかで
美しい秋のお知らせ、紅葉情報があちらこちらから聞こえてき始めたきょうこのごろ。
先週の金沢動物園でも、やわらかなあたたかいお日さまのひざしのもとで、のんびりと過ごしていました。
ローランドアノアのさつきさんも、顔をあげて日光浴。
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ニホンジカさんたちは、だいぶ大きくなりました。何かの枝をくわえた口元がかわいいね。
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モートの向こうのドウダンツツジをバックにした、オオツノヒツジの坊ちゃん。エビゾウくんかな。
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そして金沢動物園いちばんのシックな秋色さんは、プロングホーンのブッチくん。カフェオレ色のタートルネック着用です。
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夏の終わりから少しスリムになったけれど、やさしい大きな黒いひとみでこちらをじっと見つめてくれる姿はいつものブッチ。
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色づいてきた大きな木の下でブッチはのんびりと過ごしています。静かに静かに時間が過ぎていきます。
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ブッチのベージュの毛はいつの季節でも美しいけれど
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やわらかな秋の日ざしのもとで見るのが、いちばん素敵に見えます。ゆっくりといつまでも眺めていたいですね。


もちろんコントラストがはっきりしているアフリカ区のオカピのキィァンガも
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紅葉に負けてませんでした! さすがだよキィァンガ。
by bon_soir | 2013-11-17 23:50 | 金沢動物園 | Comments(2)
夕暮れのコアラのワカちゃん
おひさまも沈み始めて、ちょうど閉園の案内のアナウンスが聞こえてきたころ。
あんなに昼間はにぎやかだったコアラのおうちも、もう誰もいません。みんなの寝姿にさよならを云って帰ろうとしたら
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「どうして誰もいないの?」 うす暗いなかから、かわいい目がのぞきます。
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「明るいときは、とってもたくさんのお客さんたちがきてくれたのに。夜になると誰もきてくれないの」
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「もうちょっとしたら、そっちのあかりも消えちゃうんだよ。おかあさんと一緒のときは全然気がつかなかったけど」
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「おかあさんと離れてこの部屋に来たら、いろんなことがわかってきたよ」
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バニラのお部屋に越してきたワカちゃん。ワカちゃんは少しずつ少しずつ大人になる練習をしています。
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「夜が暗くなるのは、きれいな星やお月さまを見るためなんだって。バニラおねえちゃんが教えてくれたよ」
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ワカちゃんが同じお部屋に引っ越してきてからずいぶんと大きくなったバニラ、バニラはぐうぐう眠り続けます。
この日もいっぱい食べていっぱい冒険をしたバニラ。立派なおねえさんになるためにバニラも頑張りました。
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またねワカちゃん。私もおうちに帰るよ。夜になったらお客さんもおうちに帰るんだよ。だから朝までは誰もこないんだよ。
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かわいい女の子コアラ、ワカちゃん。毎日大きなまんまるの目でたくさんのなぜを見つけていることでしょう。
そしてワカちゃんのなぜのこたえを見つけるために、バニラはまた冒険を続けることでしょう。
金沢動物園のかわいいコアラの姉妹。ふたりともすくすくと大きくなっています。
by bon_soir | 2013-11-15 02:30 | 金沢動物園 | Comments(2)
ヒロキの坂道、ふふふの顔
秋の坂道のお散歩は、ヒロキも本当に楽しそうでした。だいぶ日がたってしまったけれど前回の続きです。
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よく考えてみると、ヒロキがこうしてお庭で楽しんで過ごす姿に会うのは5か月ぶりです。
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本当はいろいろ、ヒロキのおはなしを聞いてみたかったのですが
この日のヒロキはのんびりとお話しするより、みんなと楽しく過ごしたい、そんな気分だったようです。
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こうしてほんの少し動きを止めて
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顔をそっとあげて
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ふふふ。こんにちは、ヒロキ。
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そしてお空にポーズ。
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たくさんのお客さんに向けて、何度も何度も繰り返しかわいいふふふの顔を見せてくれました。
みんなを笑顔にするヒロキの得意技ですね。


トコトコトコトコ、坂道を降りて
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お庭へ向かったヒロキ。……坂道にはおやつのかけらがいっぱいです。
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コツコツしてはみたものの、すぐに断念。丸太くんとちがって、竹はちょっと筋が多すぎだね。うまくコツコツできません。
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さっささっさとひとまわりお庭を点検して
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ふたたび坂道のお散歩を始めた途端、まるで何かを思いついたように
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かなりの速さで、一目散に坂道を走り降りていったヒロキ。
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一瞬のできごとにお客さんたちはびっくり。そして大よろこび。
ヒロキはクスクス笑って、そんなみんなの様子を楽しんでいるようでした。
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ヒロキとお客さんたち、お互いに楽しんでいる空気がお庭いっぱいに広がります。動物園の幸せな時間です。
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そろそろおなかがすいてきたのかな。
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バックヤードのカワセミさんたちが、元気よくおしゃべりをはじめたら、そろそろ飼育員さんがきた合図です。
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ゆっくりゆっくり、扉へ向かうヒロキ。楽しく過ごしたお客さんたちも帰り、静かになったお庭です。
それでも楽しい余韻がお庭にも私にもいっぱい残っています。
安心してヒロキに「またね!」を言うことができます。
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今度はゆっくり、東山のウォレスくんやサクラちゃんのことをヒロキにも聞いてもらわなければいけません。
またね、ヒロキ。楽しいおはなしの時間はまた今度。


そうして見送ったヒロキのおうちには、なかよくぎゅうぎゅうと実ったキウイがいっぱい。
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それは、まんまるなおしりのヒロキの後ろすがた……
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ちっちゃなヒロキがいっぱいいるようで、なんともいいようのないかわいい様子のキウイたちでした!
by bon_soir | 2013-11-11 01:42 | 金沢動物園 | Comments(2)
ヒロキ、28回目の秋
ちょっと前になりますが、先月の末のお天気のよかった日ようび。
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あたたかい日ざしのあたるトンネルで、おひるねしているヒロキに会うことができました。
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綿毛のついたタンポポさんも
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ヒロキの掘ったとても大きな穴も
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たわわになったキウイの実たちも
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秋のひざしに包まれて、みんなそれぞれ優しい景色を見せてくれました。


ヒロキのおひるねはしばらく続きます。
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少しのびをしてみたり。
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みんなを笑顔にさせるヒロキの寝相。ヒロキは体中をおひさまの光でいっぱいにしているようでした。
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ちょっとだけはみだしたかわいい毛も
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小さな手のひらも、何もかもがかわいくて愛しい。夏に一緒に楽しめなかったぶん余計に愛しいのです。
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だいぶおひさまが翳ってきたころ、ヒロキはえいっと立ち上がり
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テクテク、さっさとトンネルを抜けていきます。
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こんにちは、ヒロキ。まだちょっとぼんやりしていそう。
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まん丸のお顔にもやさしい日ざしがあたります。目が覚めたかな?
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あごをあげてのいつものポーズで、おひさまの匂いを感じたら
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「はいヒロキです。今日もみんなと会えてうれしいよ」
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ヒロキは、いつもと同じように坂道のお散歩を始めます。
それはいつもの通りのことだけど、それでもちょっとは違うヒロキの28回目の秋の景色です。
by bon_soir | 2013-11-07 02:47 | 金沢動物園 | Comments(2)
ウォレス君との出会い ~2日目朝~
東山動物園には今までに見てきたサインの中でも一番の素敵な物がありました。
大好きなオセアニアの動物達が一同に集まった素敵なサイン。
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動物園は世界から来てくれた動物達を通して、私達の日常から世界へとつながる入り口です。
こんな素敵な物がもっと広がっていって欲しいと思いました。


2日目のウォレス君。
お家に着いた時にはすでに土管のトンネルで眠っていました。
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少し入り口で手間取っちゃったからかもしれません。

そろった手がかわいいウォレス君。
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幸せな気持ちになります。

何かに気がついたウォレス君。
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眠そうに辺りを気にします。


「おはよう、今日も暑くなりそうだね」
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「やっぱりまだ少し眠い。違うね、僕はこれから眠るんだ」
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「僕はウォンバットだからね」


振り向いたウォレス君、そこには飼育係さんが来ていました。
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今日も優しくほうきで撫でてもらうウォレス君。
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朝からとても気持よさそうです。
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「あれ、もう終わりかい?」
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「眠るのは少し遅くなってもいいよ、もう少ししてください」
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「そうです、お願いします」
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ウォレス君と飼育係さんの微妙な距離、それは近すぎないけれど離れることは絶対にない羨ましい微妙な距離。
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優しい飼育係さんで良かったね、ウォレス君。
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背中の方も気持ち良さそう。
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ウォレス君と飼育係さんのほほえましい光景を、朝から動物園に来てくれたたくさんのお客さん達が見ています。
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かわいいね、とみんながウォレス君を見ています。
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「今度は反対側かい?」
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「そうだね、今ひとつかな?ごめんなさい」
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「そうだね、やっぱりそっち側だね」
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「この毛のところ、ここがいいみたいだよ」
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「あなた達もどうですか?」
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「そろそろ終わりですか?」
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「そうだよね、飼育係さんも忙しいんだ」
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「僕だけの飼育係さんではない、大勢の動物達の飼育係さんなんだ」
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「普段は一人でも平気だよ、僕は大丈夫」
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少しさみしそうなウォレス君の横顔。秋の次は冬です。
楽しい春が来るのはまだまだ先、時間がかかります。

飼育係さんが朝ごはんを少し持ってきてくれました。
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眠そうに食べるウォレス君。
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小さな口がかわいいですね。
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「眠る前に少し散歩をしよう」
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「今日も昨日と同じでよく晴れた日だね」
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「昨日より今日が少しだけ楽しい日になればいい」
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「少しだけ楽しい日であって欲しい」


ウォレス君の毎日は会いに来たお客さん達をオセアニアへと誘う夢のような毎日です。
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土管のトンネルを抜けるとそこがオーストラリア大陸であったなら―それはどんなに素敵なことでしょう。
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きっとそうなんです、ウォレス君と一緒にお庭の土管を抜ければそこはオーストラリア大陸に繋がっているのです。

ウォンバットの神様に土管の管理を任されたウォレス君。
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土管を通り抜けに来るのは動物達かもしれません。
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もしかすると私達かもしれません。



ウォレス君は今日も土管のトンネルで待っています。うとうとしたり自分の夢を見てみんなを待っています。
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きっとここは世界への入り口の一つ。
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ウォンバットの神様とウォレス君が待っている世界への入り口の一つ。
覗き込めばそこにはオーストラリア大陸の青い空と広い大地が見えてきます。


動物園は私達の日常から世界へとつながる入り口です。



  
by bon_soir | 2013-11-03 14:50 | 東山動物園 | Comments(4)
東山動物園のペリカン達
大好きなペリカンはもちろん東山動物園でも暮らしています。
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素敵な名前のペリッパーとまだまだ若いペリカンのモモカ。
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ほんとすぐ近くにいたのはペリッパー。
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すぐそばの子供達をじっと見つめています。

どこのペリカン達もみんなかわいいですね。
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それにしても月日の過ぎていく時間の早いこと……
東山動物園に訪問してからひと月半も過ぎてしまいました。

みんな涼しくなってきてどう暮らしているのかな。



 
by bon_soir | 2013-11-03 01:30 | 東山動物園 | Comments(2)