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またね、グンマ
9月20日に老衰でなくなったグンマ。上野動物園のアメリカバイソンのグンマ。
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体は誰にも負けないくらいうんと大きいのに
小さな動物たちに囲まれて、彼らと同じようにつぶらなかわいい目をしていつものんびりと過ごしていたグンマ。
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グンマは、動物園にいるどうぶつたちを応援するきっかけになったどうぶつのひとりでした。
動物園のどうぶつたちの姿を、静かに穏やかに教えてくれたグンマ。
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くるりとした目や見るたびに違う寝癖のついたような前髪は本当にかわいくて
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まさか大往生なんていわれるような年だったなんて、思いもよらなかったよ、グンマ。
いろいろな思いがめぐって、今でもまだグンマのことを思うと胸がつまってしまいます。
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お庭のほうではなかなか近くで会えなかったけれど
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夕方にはお部屋でのグンマに、本当にすぐ近くで会うことができました。
グンマまたね、ってさよならをして上野動物園をあとにするのが、いつも通りの帰り方だったけれど
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私と同じように帰っていた方がどれだけいたか、もちろんグンマはわかっていたと思います。
またね、また会おうね、って言ってくれるしあわせ。
そのたくさんのしあわせやたくさんの思い出を胸に旅立ったグンマ。グンマ、本当におつかれさまでした。
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「いつかまたね」
きっと空のむこうでも、グンマも言ってくれてると思います。ちっちゃな声で。
グンマ、またいつか会おうね。
by bon_soir | 2013-09-30 06:00 | 上野動物園 | Comments(0)
秋の風がふいてきたよ、ヒロキ
窓を開けた途端に、秋の空気がふわっと入ってきた今日の朝。
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毎朝、窓をあけながら、ヒロキのことを考えます。
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今日はお外に出てくるかな、出ないかな。暑い日も寒い日も、ヒロキのいる横浜の空の方向を眺めながら思います。
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ヒロキのお庭に吹く今日の風は、どんな風でしょう。
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海から吹いてくる風、山の梢を揺らしながら吹いてくる風。毎日ちょっとずつ変わって行く風を、ヒロキはつかまえます。
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そろそろ秋の乾いた風が心地よくなってきたでしょうか。涼しくなってからはまだヒロキに会いに行けてません。
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ヒロキは今年で26回目の横浜の秋を迎えます。


この夏、お部屋でのヒロキにはたくさん会いに行きましたが、よく考えてみたらお庭でのヒロキには4ヶ月近く
も会っていないことに気付きました。今回の写真もみんな、暑い暑い夏が来る前の5月のものです。


長いお昼寝のあと、そろそろお部屋の扉が開きそうな気配なのに、なぜかトンネル近くで丸太コツコツを始めたヒロキ。
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コツコツ長いこと丸太をかじったあと、何だか急にむずむずし始めたようです。
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かゆいかゆい。かゆいところをかく幸せ。
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ヒロキの立派な爪は、大きな穴を掘るだけに使うわけじゃありません。
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かゆいところをかく、それこそが爪なんだ。
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耳の中までも。
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鼻のここのところも。ヒロキのお顔のしわのすみずみに、かゆみは広がっていくようです。
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ちょっと体勢をかえますね。
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片手は壁についてるけど、片足立ちで脇腹を……気持ちよいのか、体勢がつらいのかよくわからない顔だよ、ヒロキ。
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何気なくすごいことをやったヒロキですが
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それはいつもの通り、突然に終わります。そして何事もなかったように真顔に戻ったあとは
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花壇のふち歩きをはじめます。でこぼこして歩きづらいだろうに、どうしてそこを歩くのか、ヒロキは時おり変なことするね。
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ここまできたら、あとは降りるだけ。もしかしたら、チューバッカがいつもやってる、ふちからストンとおりるのを……
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ヒロキもやってみたくなったのかもしれません。
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チューバッカのように華麗にストンとはいかず、うーんうーんと伸びたストレッチのような姿になりましたが
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無事に着地です。ヒロキおつかれさま。
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ストンと降りるほどそんなに段差はなかったけれど、ちょっといい運動になりました。
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「それじゃそろそろかな」
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バックヤードのカワセミさんたちのおしゃべりが始まれば、それは飼育員のおねえさんがやってきた合図です。
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「仕事が終わって帰りたいときに帰れることが大事なんだ。1日の仕事の終わりは、いつでもそうあってほしいよ」
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「機嫌よくおうちにかえれたら、それだけでごはんもとってもおいしいし、ぐっすりいい夢もみられるよね、そうでしょう? 」


こんな風にして、今年前半のヒロキのお庭でのお仕事は終わっていきました。

みんなよりちょっとだけ長い夏休みをすごしたヒロキ。さあそろそろ、起きるころだよ、ヒロキ。
動物園もこれから賑やかな季節です。そしてヒロキが大好きなおいもも、とてもおいしい季節です。

たくさんの子どもたち、大人たちが待ってます。秋のヒロキに会えるのをまっています。
by bon_soir | 2013-09-19 02:00 | 金沢動物園 | Comments(8)
クロサイの偉大なおとうさん、ロンくん
ローラさんとの間にたくさんのこどもたちをもうけてくれている、偉大なクロサイおとうさんのロン。
インドサイさんのあとは、やはり彼をご紹介しなければなりません。
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いつでもこんなとろけるようなお顔を向けてくれるロン。とっても6頭の父とは思えないかわいさです。
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大きな体でのんびりと、お客さんをいつでも見守ってくれているロンくん。
ロンくんと目が合うだけで、やさしく包みこまれたようにほっとした気持ちになるんだよ。
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座ってくれてていいのに、よいしょと立ち上がります。ロンくんもお客さんを眺めるのが大好きなのでしょう。
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ロンくんはミストの方を見て、ニコニコ。ミストで遊ぶ子どもたちを見ているようです。
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ちょっと変顔も見せてくれたロンくん。楽しい笑い声もかわいいお耳で聞き取ってくれたでしょうか。
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ロンくんはやっぱり偉大なクロサイ。ローラさんとの同居もすんなり、ペアリングも無事に済んだようですね。
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ロンくんの優しさをいちばんに知っているローラさん。今回はたくさんの癒しをロンくんからもらったに違いありません。
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どうか偉大なおとうさんとおかあさんに新しい命が授かりますように。
きっといちばんに願っているのは、お空の上のフウカちゃんのような気がします。
by bon_soir | 2013-09-15 03:00 | 金沢動物園 | Comments(0)
インドサイの美しいゴポンさん
金沢動物園のインドサイのゴポンさん。ちょっと前、初夏のゴポンさんです。
多分私が見に行くタイミングがいつもよくなかったのか、大きなお庭の方で出会うのは久々でした。
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おとなりの小さなお庭で泥んこパックにいそしんでいる賜物でしょう、ゴポンさんの体はとってもきれい。
お庭の前の紹介パネルに、食いしん坊って書かれていたように思うけれど……ゴポンさんにはないしょです。
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開園31周年を記念して今年は金沢動物園ではサイのイベントがいくつも開かれます。
ゴポンさんもいつもよりさらに美しくなるように、泥んこパックに余念なしですね、きっと。
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ゴポンさんは隅々まで美しい、とってもきれいなピンクいろの足。足の裏も本当にきれいでやわらかそうでした。
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泥んこパックも美しさを保つためには必要ですが
ごはんももりもり食べて、しあわせに健康的に毎日を過ごしているからこその美しさなのかもしれません。


なんとなく当たり前に見ているインドサイさんの様子ですが、実は日本で暮らしているのインドサイさんは8頭しかいません。
ここ金沢動物園と多摩動物園、そして東山動物園でしか会えないのです。
もちろん、どんな動物もみんな大事な大事な仲間だけれど、やはり数少ない仲間たちにはさらに多くの応援をしたくなりますね。



金沢だけでなく他の動物園でもたくさんの家族ができたらうれしいね、ゴポンさん。
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だんなさんのキンタロウくん…………あんまりお茶目がすぎると嫌われるよ。
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どうかなかよく、31周年の金沢動物園を盛り上げてくださいね。
東山の息子のブンタくんも、きっと応援していると思います。元気かな、ブンタくん。
by bon_soir | 2013-09-14 03:00 | 金沢動物園 | Comments(0)
チューバッカの相棒、丸太くんの素敵な夢
「ぼくはチューバッカ。この名前はふるさとのオーストラリアの人がつけてくれたんだ」
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「ぼくはウォンバット、うまれたときからウォンバットだよ、当たり前だけどね」
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「シカの赤ちゃんだって、うまれたときからシカだよね」
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「おとなりのワラビーの小さな赤ちゃんも、うまれたときからワラビーに決まってる」
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「かわいいね、本当にかわいいね」
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「君は微妙だね、うまれたときはたまごだもの……」
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「きみは、違うんだ。丸太くん。きみは、うまれたときは葉っぱだったんだ。ちっちゃな葉っぱだったんだ」
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「それが大きく大きくなって木になった。そしてちょっと切られて……丸太くんとなってぼくのところにきてくれた」
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「丸太くん、きみはいったいどこにいたの? ぼくはね、オーストラリアで生まれたんだよ。飛行機でうんと前に多摩にきたんだ」
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「オーストラリアにもとってもたくさん木があったよ、きれいな不思議な形の葉っぱも見たような気がする」
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「こうやって、オーストラリアのことを思い出しながら、丸太くんとおひるねをするととってもいい夢を見るんだよ」
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「それは見たことがあるような、ないような景色の夢なんだ。大きな木がたくさんあるけれど、とても明るい森なんだ」
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「おだやかないい風が吹いていて、きれいな色の鳥たちがやってくるのが見える……不思議に気持ちがいい夢なんだ」
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「あの森はどこなんだろう。丸太くんが木だったころ、いつも見ていた景色だったんじゃないかなって、いつも目覚めて思うよ」
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「丸太くんがいた森は、今でもあるんだろうか……丸太くんが夢で見せてくれる景色の場所を訪ねて行けたら…」
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「丸太くんといっしょに行けたら、素敵だろうね。いつか行こうね、丸太くん。その景色がまだあるのなら」
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「今日のところは、いつものぼくの庭の端っこまでいこう。そこはいつも通りのワラルー天国の景色だけれど」
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「ここがちょっと難所なんだよね」
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「でもこれくらい乗り越えられなきゃね、丸太くんとの旅の道はもっともっと険しいはずだから」
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チューバッカは何度も何度も自慢の力強い鼻で、丸太くんをぐいぐい押します。
ちょっと持ち上がっては、戻り、そしてもう一度ぐいぐい、やっとひとやま越えることができました。
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「さてひとやま越えたからね、ひとやすみしようね丸太くん。今度はぐっすり休みたいから、夢は結構だよ」
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チューバッカは1986年の9月4日に多摩へやってきてくれました。
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いつも変わらず、かわいいかわいい姿を私たちに見せてくれて本当にありがとう、チューバッカ。
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できることなら、本当はチューバッカが生まれたふるさとを訪ねていきたいよ、チューバッカと一緒にね。
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チューバッカが生まれて初めてみた景色はどんな様子だったのでしょう。
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3月生まれのチューバッカ。おかあさんのポッケからのぞいた空は、どんな色の空だったのでしょう。
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丸太くんの夢のように、チューバッカを抱っこしてお昼寝したら、見えるかな、チューバッカ。



* なかなかチューバッカに会いにいくことができず、今回の写真はひとつき前、8月のはじめに撮影した写真です。地獄のような暑さも切り抜けて、チューバッカは9月に入っても元気ですごしているようです。
by bon_soir | 2013-09-10 01:51 | 多摩動物公園 | Comments(0)
パピーちゃんやすらかに
多摩動物園のコアラのパピーちゃんが、9月3日に肺炎で亡くなったというお知らせがありました。
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2011年6月23日うまれの2歳の女の子。
ミライおかあさんのポッケから出袋したのが2012年の元旦だったので、私の中では元旦うまれのパピーちゃんでした。
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コアラらしいコアラのパピー。文句のつけどころのない本当にかわいい子どもコアラでした。
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ぽんぽこのおなかもそろそろ卒業して、女の子コアラとしてどんな姿を見せてくれるか楽しみにしていたのに。
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早すぎます。たくさんのかわいい様子を見せてくれたお礼ができないまま、うんと遠くへと旅立ってしまいました。
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もっともっとかわいい姿を見て来たはずなのに、撮影した写真が少なくて呆然としています。
だけどいつでもたくさんのお客さんが、かわいいパピーちゃんの写真を撮影していてくれました。
それぞれみなさんの多摩動物園の思い出のなかに、パピーちゃんが写っていることでしょう。
それだけで少しなぐさめられます。
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どうかパピーちゃんのかわいい様子が、私の記憶の中から消えてなくならないように……
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たくさんたくさんこれからも思い出してあげたいと思います。
そしてミライおかあさん、そしてマックスくんにたくさんの応援もしていきたいと思います。

まだまだ小さな子どもが旅立ってしまうのは、悲しいです。
by bon_soir | 2013-09-05 02:00 | 多摩動物公園 | Comments(2)