ズーラシア、オセアニアの平原も毎日暑くてしかたない日々
強い陽射しと吹かない風
よくある夏のこと
エミュー達にお水が降る
顔は喜んでいる
きっと気持ちがいいから
エミューの羽が濡れていく
冷たいお水で濡れていく
お水は遠くへ
遠く離れたエミューの所へ
座るエミュー
きっとそれも気持ちがいいってサイン
ひとしきり降ったお水はさっと止んだ
日差しが眩しい
夏の暑い日差しがとても眩しい
この夏の中、エミュー達のお散歩がまた始まる
座っていた子に「行こう」と催促
日向は暑いね
日向は暑い、当たり前
そんな夏
いつもの場所、日陰で過ごすオグロワラビー
こんにちは
いつものようにこんにちは
空が眩しい
雲が白く輝く夏の空
いつもの屋根の下へ
やっぱり落ち着く、小さな屋根の下
大切な場所
静かなオセアニアの平原
朝より、夕方より
昼間のほうが静かな時間
オグロ君、エミューが来たよ
近くの水たまりの所へ来たよ
帰っていくエミューを見ながらふと思う
「ここでじっとしていてもしかたがない」
そう、エミューもカンガルーも恐くない
少しでも遠くへ、少しでも色々なものを見る
夏には夏の草がある
夏には夏の音がする
夏には夏の風が吹く
ときおり吹くその風は、今その瞬間だけのここちよさ
暑い日の動物園
ぼんやりしそうな記憶とにじむ汗の動物園