ズーラシアで暮らすホッキョクグマ、ジャンブイ
ツヨシ公開前のとある日
ジャンブイが気にする奥の庭
ズーラシアのホッキョクグマ舎には素晴らしい春が来ていて、そしてジャンブイにとってはその春以上に素敵な出会いがやって来ていました
ただ合間に草を食べるジャンブイ
飼育係さんが来たので移動するジャンブイ
ツヨシのことも気になるけど、飼育係さんのことも大好きなジャンブイ
少し汚れたジャンブイはまるで子供のような顔
かわいい大人、ジャンブイ
おやつを食べるのを楽しみにしているかと思えば、そうでもない
小さな魚を投げてもらっても興味を示さず歩くだけ
視線の先には飼育係さん
ただ飼育係さんを見つめる
そんなジャンブイ
大好きなサバを入れてもらってやっと動く
ツヨシが見ている
食べるのはいつもの様に陸で
ツヨシが見ている
嬉しそうなジャンブイ
向こうの方に2匹めが
得意げ
ツヨシが見ている
春はジャンブイの魔法が解けやすい
ジャンブイらしいジャンブイ、こんなにかわいいジャンブイ
何かを探す
見つからずに困る
本当は違うものが欲しいのかも
リンゴ
好き
サバ
好き
ツヨシが見ている
バリーバさんとのお別れは少し寂しかったけど、チロちゃんの時のように悲しくはなかった
優しかったジャンブイをチロちゃんが見守る
ズーラシアで暮らすホッキョクグマ達をチロちゃんはずっと見守る
それは最後まで守ってくれたジャンブイへのありがとうの気持ち
ジャンブイの大きな存在がプールにできた波紋の様に広がり、みんなのところまで広がっていく
大きな体のホッキョクグマ、ジャンブイ
大きな心のホッキョクグマ
ジャンブイ
チロちゃんが見ている場所、見守る場所はきっとそこの辺り
ツヨシのことをお願いしに来た
そんなジャンブイ
「チロちゃん、あの子は“ツヨシ”っていうんだ」
「かわいい名前だろ?」