ズーラシアで暮らすモウコノロバ、ミンミン
いつもの様にお部屋前で佇んでいるミンミン
こっちを見ているから手を振った
フレーメンの笑顔してからやって来る
顎の下を柵で掻いて気持ち良く
いつも通り
少し目が合うと行ってしまった
すぐに行ってしまった
やっぱりどこか寂しそう
草をはむ
そんなお昼前
ミンミンはいつの頃からか少し変わった感じ
前の週の晴れた日のこと
まだ早い朝の時間
「ミンミン!」と呼べば普通に来てくれる
いつも通り
ぶるぶるっとかわいいミンミン
愉快なミンミン
こんなミンミンが大好き
でもあっという間に行ってしまう
いつまでも離れられなくなるかなと思っていたのに、すぐに行ってしまう
そんなミンミン
とことこ歩いて草をはむ
そんな前の週
どこか気になる
いつも気になる、そんなミンミン
奥へ行ってじっとする
ときおり不思議な声を出してじっとする
何を考えてるのかわからない
それが少し悔しい
耳も寝たまま
でも別の角度から遠くのミンミンが見える場所から見たよ、ミンミン
やっぱり飼育係さんのことが大好きなんだね
おじいさんになってもいつまでも甘えていたいんだね
人と繋がる、繋がっているミンミン
だから大好きなミンミン
飼育係さんと楽しくしてるだけで安心、嬉しい
行っちゃったね
みんな忙しいんだよ、ミンミン
飼育係さんが行ってしまった後はまた耳が寝たまま
ミンミン、大丈夫
みんなミンミンのことは大好きだし、楽しい春はもうすぐ
春がやって来るよ、ミンミン
もうすぐ春がやって来るよ
かわいいモウコノロバ、ミンミン